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まどか「上条くんになら何をされてもいいかなって」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 10:45:59.22 ID:FvQSopBv0
- さやか「えっ?」
まどか「ううん、何でもないよ、さやかちゃん……」
- 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 11:39:28.17 ID:JSQ6dKJp0
- おおう、別の人が…スレ違になるしな、期待してる
- 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 12:02:11.70 ID:P/F0gBk10
- いいよ続けて
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 12:02:22.28 ID:7h4//C9M0
- 上条「……何も、聞かないんだね」
数刻して、上条くんが呟いた。
まどか「……?仁美ちゃんの、こと?」
上条「何でもだよ」
まどか「……だいたいは、知ってる、から」
上条「それでも。みんな訊くよ。志筑さんのことはともかく、僕の左手がどうだとか、音楽がどうだとか。
復学してまだ数日だけど、同じフレーズを何度繰り返したか分からない」
まどか「仕方ないよ。上条くんの回復ってすごいこと、なんだろうから。みんな喜んでるんだよ」
上条「物珍しさだと思うけどね」
まどか「……」
上条「……心地いい時間だ。気が休まる。静かで、平穏で。君といると、気が楽だよ」
まどか「……」
どうして。そんなことを言うのだろう。そんなひどいことを。
貴方を想っているのは、私じゃないのに。
それから、何度か上条くんは呟いて、それでも私は押し黙ってしまって、昼休みが終わった。
申し訳なくて、悪く思われて。
黙するほどに高まる自分の鼓動が、酷く疎ましかった。
- 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 12:02:40.68 ID:o7R7o8ZV0
- >>18
期待してる
- 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 12:06:52.51 ID:7YBJy1X80
- コロンと横になったら膝枕しちゃいそう。……って、何を考えているんだろ私。
コロンと横になったら膝枕しちゃいそう。……って、何を考えているんだろ私。
コロンと横になったら膝枕しちゃいそう。……って、何を考えているんだろ私。
コロンと横になったら膝枕しちゃいそう。……って、何を考えているんだろ私。
屑条殺す
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 12:23:27.51 ID:o7R7o8ZV0
- ほ
- 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 12:30:55.80 ID:7h4//C9M0
-
さやかちゃんが祈って、上条くんの左手は快復した。
復学して間もなく、仁美ちゃんはさやかちゃんに宣戦布告して。
仁美ちゃんは告白したみたいだけど、フラレたらしい。
それでも、諦められないのか、ことあるごとに上条くんに近寄っていた。
この数日。さやかちゃんは学校を休んでいて。連絡も取れなくて。
今までさやかちゃんがしていたような付き添い役が、今の仁美ちゃんみたいな。
さっきの昼休みは、驚いたけれど、やっぱり上条くんには、さやかちゃんが必要なんだと思う。
とにかく、探さないと。
- 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 12:40:41.57 ID:FvQSopBv0
- 支援
- 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 12:44:39.79 ID:NnAYorgzO
- さやか「ねぇ、弾けない音楽聴かされてどんな気持ち?ねぇどんな気持ち?」
- 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 12:48:12.28 ID:7h4//C9M0
- 昼食いってくる
遅筆で申し訳ない
- 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 12:50:57.58 ID:FvQSopBv0
- >>28おう、なるべく早く戻ってこいよ
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 13:11:11.54 ID:PRnZNLqe0
- ほしゅ
- 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 13:24:31.25 ID:FvQSopBv0
- まだか
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 13:30:20.84 ID:7h4//C9M0
- 放課後。
仁美「まどかさん……少し、お話が」
教室を出ようとしたところを、捕まってしまった。一緒に帰りながら話すことにする。
仁美「どういうことですの?」
まどか「え、えと。偶然ね?さやかちゃんのこと聞きたいって。ほら、最近、休みがちだったから」
合わせた口裏のままに告げる。
仁美「そう。そうでしたの。私てっきりまどかさんが……」
まどか「わっ、ないないっ、ないよ。そーいうんじゃない」
仁美「……それにしては。随分と長くお話していたようですのね」
まどか「それは。その。独りで教室帰っても、仕方なかったし」
仁美「私。まだ、諦めてませんの」
まどか「……うん」
もう少し、気を遣ってほしい。言外に、そんな匂いがした。
本当は、すぐに立ち去るべきだったのかもしれない。
でも、今の私にはさやかちゃんが心配で。だから、上条くんを傷つけたくなかった。
そう。そうなんだと、思う。
- 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 13:30:37.92 ID:UhHxILGQ0
- 期待
- 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 13:49:06.58 ID:UhHxILGQ0
- wktk
- 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 13:53:20.40 ID:ZIR73MgM0
- さやかはもう契約済みでまどかがこの調子……
オクタヴィア、か……
- 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 13:53:43.40 ID:7h4//C9M0
- ―――――
杏子「アンタさ。アタシが言ったこと覚えてないわけ?」
さやか「……何が」
杏子「自業自得の人生ってやつだよ。毎日毎日、魔女退治に明け暮れじゃあ、戻ってくる釣銭も投げ捨ててるよーなもんじゃねーか」
さやか「関係、ない」
杏子「オオアリだね。もう少しでグリーフシードを孕みそうな成り掛けの使い魔までヤられるんじゃ、文句も言いたくなる」
さやか「……知らないよ。そんなの」
杏子「そんなに坊やが怖いのかい?」
さやか「……はぁ?」
杏子「だってそうだろ?アンタはゾンビ体になった自分を見せるのが怖いんだ」
さやか「……わかった。魔女退治も気をつけるからさ。どっか行ってよ」
杏子「――アンタも坊やも同類だよ。変わってしまった身体に不貞腐れてさ。アンタはもっと坊やが前向きになって欲しいと願っていた癖に、今はアンタが自分の身体に嫌になってんだ」
さやか「……っ!!」
杏子「そんなんじゃ上手くいくはずないわな」
さやか「黙れ!!」
杏子「おーおー、こわい。まあ、アンタの恋路なんかどうでもいいけどさ。退散するよ」
- 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 14:10:00.40 ID:pj/TIM+A0
- ほしゅ
- 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 14:15:39.85 ID:7h4//C9M0
- イライラする。
ベンチの隅に林檎があった。
なおさらイライラして、叩き衝けたい衝動に駆られて、振り被る。
――食い物を粗末にするんじゃねえ。
そんな台詞を想起する。
勝手な女だ。いつも、いつも。人の気持ちなんて考えないで。
自分の考えばっか押し付けてきて。
投げ放つことなく、制服の裾で拭く。食べるつもりもないけれど、放置もできなくて。
何となくその置き土産を持ったまま、あたしは歩き出す。
程なくして前方に、仁美が見えた。隣にはまどかもいる。
木陰に身を隠しながら思う。
あたしがいなくても、きっとあんな風に日常は廻るのだろう。
仁美がフられたことは知っていた。それで彼女が諦めていないことも。
あたしは。
こんな身体になって。こんな身体で。
そんなこと、知らなかった。
知っていたらあたしは。……どうしていたんだろう。
- 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 14:32:37.88 ID:7h4//C9M0
- ―――――
それきり私達は黙ったままで、何度目かの丁字路で仁美ちゃんと別れた。
さやか「……まどか」
突き当たりの曲がり角に踏み入った時だった。
まどか「……さやかちゃん!」
さやか「うん」
まどか「心配したよ……全然、連絡も、取れなくて。家にも、いなくて」
さやか「うん」
まどか「……さやかちゃ、ん?」
さやか「さっきの話、どういうこと……?」
まどか「……え?」
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 14:34:46.07 ID:juOWg/TJ0
- C
- 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 14:51:59.98 ID:pyQbjWfS0
- ほしゅしゅ
- 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 15:00:48.29 ID:7h4//C9M0
- さやか「まどかも、恭介のこと」
まどか「ちが……っそういうんじゃない」
さやか「……」
まどか「ちょっと、話そ。全部、話すから」
さやかちゃんには、嘘をつきたくなかった。
もちろん、仁美ちゃんにも、そうだけど……。
近場のベンチを探して、二人で座る。
私が独りで食べているところに上条くんが現れて。
それは追い回す仁美ちゃんから逃げてのことで。
上条くんはちょっと疲れている様子で。
私達はほとんど沈黙したままで。
そのことを仁美ちゃんに問い詰められていたわけで。
私は、そんな昼休みの数十分と帰り道の話を、なるべく丁寧に説明した。
さやかちゃんは静かに耳を傾けていた。
――君といると、気が楽だよ。
そう呟いたことだけは言えなかった。
きっと、上条くんもつらくて、何かの気の迷いだろうから。
余計な事、だと思うから。
- 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 15:10:36.51 ID:UhHxILGQ0
- 支援
- 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 15:15:34.66 ID:rIQzyP6Q0
- 恋愛なんて全部気の迷いの延長みたいなものだぜ
- 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 15:17:43.77 ID:ZeE1nCIh0
- 自分恋愛とか関係ないのに巻き込まれるのが一番面倒だわ
勝手にやってろってかんじなのに相手ムキになるし
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 15:32:19.39 ID:kbxbYX0d0
- NTR・・・
- 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 15:41:26.51 ID:ZeE1nCIh0
- まだか☆マダカ
- 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 15:46:51.16 ID:7h4//C9M0
- ―――――
まどか「――だから、きっと、上条くんには、さやかちゃんが必要なんだよ。さやかちゃんが側にいないとだめなんだよ」
あたしはまどかに促されて、再び杏子って奴と話したベンチに戻ってきていた。
何があったかは分かった。少しでもまどかに嫉妬していた自分がイヤになる。
仁美は、相当健気に頑張っているらしい。そんな過熱が、恭介には逆効果であることを、あたしは知っている。
さやか「そう、なのかもしれない。そうなんだと思う。腐れ縁だし、何となく、分かる気がする」
まどか「魔法少女が大変なのは分かる、けど……もし、できるなら、会ったり、とか、学校にも来たり、とか」
さやか「――それでもさ。あたしがゾンビなのは、変わらない」
あいつが言っていたことが図星のようで苛立たしい。それでも、あたしは、いやなんだ。
まどか「だって……っ」
涙をぽろぽろと零しながら、言葉が続かないまどか。
さやか「うん……分かった。会ってはみるよ、そのうち」
まどか「……本当?」
さやか「会うだけ。会って話すだけ。こんな身体で、恋とかそんなことは言わない。ただの、幼なじみとして、会う」
願いが叶って、でも、私はまだ、消えたくなかった。だからといって、自業自得だとか、お釣りを取り戻すだとか、そんな気にもならなかった。
どうすればいいか、分からない。
ただ、まどかのために、この場を乗り切るために、私は、そんな約束をした。
- 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:06:11.60 ID:FvQSopBv0
- 支援
- 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:20:07.16 ID:cXIG6xmX0
- ほ
- 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:22:01.10 ID:7h4//C9M0
- ――――
翌日。さやかちゃんは学校に来なかった。
いきなりは、難しかったのかもしれない。
そうして昼休み。
上条「……隣、いいかな」
独り屋上で過ごしていて、再び上条くんに声を掛けられる。
まどか「……うん。仁美ちゃん……?」
上条「そんなところ」
まどか「……足、まだ悪いのに、大丈夫?」
エレベーターがあるとはいえ、松葉杖をついてわざわざ来るのは大変だと思う。
上条「かえって逃げ場としてはね。見当付けづらいだろうから」
昨日、すぐに仁美ちゃんは駈けつけたというのに、そんなことを言う。
まどか「そう、なんだ」
また、腿が触れ合う距離。昨日と同じ姿勢。
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:34:54.32 ID:mXDCQhm/0
- ほす
- 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:37:54.64 ID:7h4//C9M0
- 不自然なほどに近い。
何だか怖くて、昨日は離れられなかった。
今日は、少し立ち上がって距離を取る。
反応はなかった。
黙ったまま、虚空を見つめている。
まどか「さやかちゃんとは、どうなの、かな」
気まずい時間が過ぎて、話題に困って。唐突だけど、気になることを聞いてみた。
上条「気になる?」
まどか「わっ。そうじゃなくて」
悪戯げに微笑む上条くん。
上条「そうじゃない?」
まどか「え、えと、そうじゃなくなくて。さやかちゃんの、友達として」
上条「ふふ。幼なじみだよ」
まどか「んー、と……その」
上条「……すごく世話になった。心配も掛けた。だからいつか、恩返しはしたい」
まどか「そっか……」
上条「……今日、一緒に帰ってくれないかな?鹿目さん」
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:47:28.51 ID:juOWg/TJ0
- 無意識に火種を蒔く男だな
- 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:49:30.99 ID:ZeE1nCIh0
- くそう上条の奴・・・ユ゙ルザン!!!
- 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:55:49.17 ID:ZIR73MgM0
- おいおい上条さん、あんまりまどかに手を出すと時間停止使いが黙ってないぞ
- 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:57:07.78 ID:7h4//C9M0
- まどか「え」
上条「鞄を持ちながらの松葉杖は大変で。志筑さんは逆方向だから申し訳ないし」
まどか「わ、わたしも仁美ちゃんと大して変わらないっ」
上条「君だと気兼ねしなくていい気がして、何だか落ち着くんだ。それに、保健委員だし」
まどか「関係、ないっ。それに昨日、今だけって……話がちがう、」
上条「それでも、君はここに独りでいた。隣に座っても拒絶しなかった」
まどか「拒絶、って……」
なんだか、雲行きが怪しい。な、なんで?
確かに、歩くのは大変なのかもしれない、けど。
ここまで、一人で来るほどの元気はあるんだから。
上条「ダメ、かな……?」
まどか「昇降口までは、付き添います、けど。それからは、お、お断りしますっ」
そう言いながら、立ち上がり教室に帰ろうとする。なんか、こわい。
上条くんにもしものことがあったら、さやかちゃんにわるい、けど。でも、これで一緒に帰るのはもっと、悪い。
上条「待って」パシッ
咄嗟に手を掴まれる。
上条「校内限定なら、それでもいいよ。だから、教室まで付き合ってくれないと。保健委員なんだから」
- 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:00:38.66 ID:UhHxILGQ0
- 恭介ェ…
- 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:04:46.89 ID:aNjuHqT60
-
円 円
環 環
の , -─-、 の
お ,マミ-─-'、 お
断 ν*(ノノ`ヽ) 断
り ξゝ゚ω゚ ノξ り
/ 巴 \
円 ((⊂ ) キノ\つ)) 円
環 ∠/r'⌒ヽ 環
の ヽ ヘ } の
お ノノ `J お
断 断
り り
- 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:08:16.91 ID:kbxbYX0d0
- こんなマミさんまでww
- 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:10:38.28 ID:7h4//C9M0
- ―――――
まどか「うぅ……」
結局、そのまま引き戻され、昼休みが終わるまで、二人、無言で過ごした。
確かに、保健委員だから、ホントは付き添って、転んだりしないように見てるべきなのかもしれない、けど。
ううん。そんな感じじゃない。いくらニブい私でも、この変な感じぐらい、分かる。
明日からは、教室で食べようと思う。
放課後になって、上条くんを昇降口まで送り届けた。お互い、終止無言。
元気そうに見えたけど、やっぱり歩くのは大変そう。
でも、うん、一緒には帰れない。
帰り道の方向は、校門を出てから一緒。
何だか、上条くんもそれを狙っていたような気がしたので、さっと踵を返し反対方向に歩き出す。
反応は、なかった。
久しぶりに、マミさんの部屋、行ってみよう。
きっと、掃除とか、必要だと、思う。
- 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:11:29.52 ID:m+tsKuT/0
- 上条って付くやつには碌なやつがいないな
- 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:12:36.20 ID:UhHxILGQ0
- マミさん、この上条くんに円環の男割りしてあげて
- 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:31:22.29 ID:7h4//C9M0
- ―――――
上条恭介の素行がおかしい。
昨日に続いて今日もまどかと共に昼休みを過ごす。
まどかも保健委員として、校内の付き添いを申し出ている。
二人はほとんど話さず、まどかも事務的に対応しているようではあるけれど。
こんな事態は、今までの"ループ"には無かった。
何の介入も無しに志筑仁美が上条恭介に失恋するケース自体初めてであったが。
これは、上条恭介の好意が、まどかに向いているということ、なのか。
どう捉えればいいのだろう。
もし、まどかが恋に目覚めるならば、魔法少女にならなくて済むだろうか。
いや、そうじゃない。美樹さやかなんてその典型。
でも。それを見ているまどかなら。
一度失敗を見ているまどかなら。
決して魔法少女になることなく、人間としての幸せを求められるだろうか。
まるで、略奪愛のような形だけれど。
もう少し、観察を続けてみるべき、だろう。
それにしても。
嫉妬とは、こんなにも胸をくるしくさせるのか。
- 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:37:15.27 ID:o7R7o8ZV0
- 子淵
- 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:40:04.87 ID:cXIG6xmX0
- 読点多すぎ
- 67 : 忍法帖【Lv=25,xxxPT】 :2011/05/15(日) 17:42:31.91 ID:pVl/2Eh/0
- 上条死ね
- 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:53:08.05 ID:ZIR73MgM0
- ほむらはまどかが幸せならそれでいいよ派か
試練の時だな
- 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:53:11.27 ID:5J47RVNOO
- NTR
- 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:56:42.75 ID:SJfnLQilI
- なんだかlife思い出すわ
- 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:58:14.18 ID:7h4//C9M0
- ―――――
結局、学校には行けなかった。
いまさらただのJCみたいな生活、できるはずない。
少なくとも、今はまだ、気持ちの整理がつかない。
下校時間から更に一時間ほど置いて、あたしは恭介の家に向かった。
さすがに家には着いている頃だろう。
インターフォンの前に立つ。懐かしいヴァイオリンの音色が扉の向こうから聞こえてくる。
つい最近もこんなことがあって、その時は杏子に色々と言われたのだった。
何を話せばいいか分からない。
何も話せないかもしれない。
それでもいい。
もともと深入りしないつもりだった。
あたしが好きだった音を、聞かせてもらって、それで帰ろう。
それでいい。
あたしは少し、深呼吸をして、呼び出しボタンを押し込んだ。
- 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 18:06:38.72 ID:7h4//C9M0
- 用事で少し開きます
再開は20〜22時頃
自分のスレではないので他の方もどんどんどうぞ
ノープランですが残ってる限りは最後までやります
遅筆もあり本当に申し訳ない
- 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 18:12:39.53 ID:ZeE1nCIh0
- とりあえず完走さえしてくれれば他のことは許す!
- 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 18:13:53.83 ID:ZIR73MgM0
- 乙
出来る限りのハッピーエンドを期待してるぜ
- 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 18:31:46.35 ID:ud2eRgHc0
- ほ
- 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 18:46:42.20 ID:5J47RVNOO
- 保守
- 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 18:54:51.83 ID:uvdNrqooO
- 結局まど条になってしまうのか?
- 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:06:33.79 ID:CB7YlM2W0
- ほっほ
- 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:11:27.93 ID:QD2rKloS0
- ほす
- 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:23:20.79 ID:o7R7o8ZV0
- ほ
- 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:32:30.75 ID:CB7YlM2W0
- む
- 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:36:15.75 ID:ZeE1nCIh0
- ら
- 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:38:10.90 ID:7YBJy1X80
- >>77
上条にまどかは相応しくない
- 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:52:41.91 ID:CB7YlM2W0
- ほ
- 85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:53:00.30 ID:FvQSopBv0
- いいねぇ。
スレ建てた甲斐があったよ
- 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:56:27.60 ID:ZIR73MgM0
- 保守だ
- 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:10:02.28 ID:7h4//C9M0
- 保守サンクス
書き溜め無いけど投下再開
- 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:12:03.42 ID:7h4//C9M0
- ―――――
上条「いらっしゃい」
さやか「うん。ごめんね、練習中」
上条「構わないよ、ただの指慣らしだし。具合悪いって聞いてたけど、大丈夫なの?」
さやか「ん、ま、まあ、今は大丈夫」
サボっちゃった。その一言を、昔なら気軽に言っていたはずなのに。
さやか「恭介も、ほら、あ、足、大丈夫?」
上条「うん、良くなってきている。もうすぐ、松葉杖は取れそう……だけど、どうかな」
さやか「ん?」
上条「いや、念のためにもう少し持ち歩くことになるかも」
さやか「そっか。うん、それがいいと思う」
上条「うん」
恭介は弓に松脂を塗り付けていて、少し沈黙が続く。やっぱり、何を話せばいいか分からない。
さやか「……あたし、何か聴きたい、かな。今は何、練習してるの?」
上条「今は、エチュードを1からやり直しだよ。塗り終わるまでちょっと待ってね」
さやか「あ、うん。ごめん」
- 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:14:00.64 ID:FvQSopBv0
- かみやんは策士すなぁ
- 90 : 忍法帖【Lv=24,xxxPT】 :2011/05/15(日) 20:15:35.55 ID:2nvWieZB0
- ほしゆ、
- 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:16:05.93 ID:ZIR73MgM0
- こうやって話せてるだけ本編よりマシだよな……
- 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:30:53.27 ID:ud2eRgHc0
- 支援
- 93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:31:14.45 ID:7h4//C9M0
- 上条「……鹿目さんって、どんな子?」
さやか「え……?」
上条「あれ、さやか、仲良かったよね?」
さやか「そう、だけど。どうして……」
上条「彼女、保健委員だから。世話になっててさ」
さやか「あ、ああー。そういうことか。どんな子、って言われてもなあ」
上条「静かだから一緒にいて気楽なんだけど、何か緊張?されてるみたいで」
さやか「あーまどか、男子の免疫、なさそーだからなあ」
上条「そうなんだ?」
さやか「多分ねー。なに、もしかして……惚れた?」
なるべく冗談めかして言ってみる。声が震えたかもしれない。
上条「あはは。そんなんじゃないよ。イイ子だと思うけど」
さやか「そ、そっか。うん、まどかはいい子だよー」
笑いながら、恭介のその一言に深く安堵してる自分がいた。
胸が、苦しい。
やっぱり、私は恭介が好きなんだと思う。
- 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:37:46.58 ID:UhHxILGQ0
- さやかちゃんおとめすなぁ
- 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:41:28.96 ID:5J47RVNOO
- 恭介は天然のどSだな
- 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:42:30.57 ID:fAIWE6/u0
- 自分が悪だと気づいていない最もドス黒い(以下略
- 97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:48:14.38 ID:VMwjfiCx0
- 本編でも恋するさやかちゃんに胸を締め付けられたけど
ssでもこんな切ない気持ちにならないといけないなんて…
- 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:48:48.61 ID:7h4//C9M0
-
上条「……どうしたの、さやか?」
さやか「ん?」
上条「泣いてる……?」
言われて、頬を伝う雫に気付く。慌てて袖で拭う。不覚だ。
さやか「あはは、寝過ぎたかな」
上条「何か、あった?最近、おかしいよさやか」
さやか「……おかしーってなによー。さやかちゃんは変わっておりませんぞ?」
上条「だって。最近全然会えないし」
さやか「それは風邪でー」
上条「でも、学校に来てる時もそうだった」
さやか「たまたまだよ。たしか、まどかに誘われてさ」
上条「……。僕には話せないこと?」
さやか「話せないも何も、何にもないってば」
上条「……そう。明日は学校来れそう?」
さやか「それは、まだ。分からないかな」
- 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:01:16.68 ID:FvQSopBv0
- しえん
- 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:11:18.50 ID:ZIR73MgM0
- さやか→恭介は好感度MAXなのに
恭介→さやかは好感度平均レベル
しかもさやかはそれがわかってないのがさやかの不幸だ
- 101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:16:51.02 ID:HeDIlN0vO
- 支援
- 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:20:31.66 ID:QD2rKloS0
- 帰ってきてたか
支援
- 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:25:19.69 ID:7h4//C9M0
- 上条「じゃあ、放課後。うちに来れる?」
さやか「……どーしたの?恭介こそ。なんか変だよ」
上条「側に、いてよ。前みたいに。入院してたときみたいに」
さやか「なに、それ。……甘えちゃってる?」
上条「真剣だよ。この数日、さやかがいなくて、寂しかった」
さやか「……っ!」
不意打ちだった。また、泣きそうになる。
そんなことを言われたのは、初めてで。さっきまで、あんなに素っ気なかったのに。
さやか「…………あたしより。まどかの方がいい、んじゃない?」
上条「昨日、鹿目さんと昼休みを一緒に過ごしたよ。最初は偶然だった。さやかはいないし、志筑さんにも追い掛けられていて」
その話は知っている。けど。
上条「今日も一緒させてもらった。昨日、居心地が良くて、今日も寂しくて。さやかと雰囲気が似てるのかもしれない」
さやか「だったら……っ!」
上条「――聞いて。違うんだ。違う。鹿目さんを好きなら、こんなことさやかに言わない。
僕は、寂しかった。最低かもしれないけど、誰でもよかった。誰かにさやかを求めていた。でも、やっぱり、僕が求めていたのは、この時間だった。全然、違う。
今、こうして、さやかと二人で、話しているだけで。やっぱり、これがいいんだ、って。そう思う」
- 104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:26:46.68 ID:5J47RVNOO
- 上条の考えが分からない
- 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:33:12.05 ID:juOWg/TJ0
- この会話だけならハッピーエンドっぽいが…?
- 106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:43:53.61 ID:UhHxILGQ0
- 上条(あともう一押し…ティヒヒ、ちょろいもんだ)
- 107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:45:07.90 ID:EnRq9ub7O
- >>48
さやか「そう、なのかもしれない。そうなんだと思う。腐れ縁だし、何となく、分かる気がする」
くされみどりって読んじまった
- 108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:46:30.52 ID:7h4//C9M0
- 上条「だから、側にいてよ。学校にも来て、うちにも来て」
さやか「……分かんない、ってば」
上条「どうして、泣くの」
さやか「……泣いてない」
上条「泣いてるよ。それに分からない、って。酷いこと言って、やっぱり僕はさやかに嫌われたかな……」
さやか「そーじゃない……!!いきなり、過ぎて」
上条「そう、かもしれない、けど。不安なんだ。別に、特別なことじゃない。今まで通りでいい。
ただ、僕にはさやかが離れていってるように思えて。それが、怖くて」
ずっと欲しかった言葉を、聞いている気がする。
恭介が私を求めてくれて。
あたしだけが恭介を想っているんじゃないんだって。
さやか「……ありがと」
それなのに、どうしてこんなにつらいのか。
上条「どうして……」
"側にいる"。"離れないよ"。そんな嘘を、今度は吐けない。
さやか「ごめん。……帰る」バッ
上条「さやか……っ!」
- 109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:48:29.19 ID:7YBJy1X80
- まるものBGMが妙に合っていて股間から白い涙が流れてくる
- 110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:59:41.47 ID:UhHxILGQ0
- ハラハラ
- 111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:09:09.35 ID:4hFkFIv00
- 実際上条はまどかのが相性いい気がする
- 112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:14:48.14 ID:o7R7o8ZV0
- >>107
ワロタ
- 113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:16:03.36 ID:FvQSopBv0
- まどかはまだか?
- 114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:16:12.83 ID:7h4//C9M0
- ―――――
マミさんの部屋。
何日振りだろう。
前に一度、ちゃんと掃除してから、結構経った気がするけど。
埃を被っているわけでもなくて。
誰もいないから、当たり前、なのかな。
遠縁の親戚はいるって聞いたから、そう遠くないいずれ、この部屋も誰かのものになるのかもしれない。
ねえ、マミさん。
私、どうすればいいのかな。
ここに来るたびに、自分の無力さが思い出される。
自分が、魔法少女に"なるかもしれない"存在なのだと思い知らされる。
私は何を願えばいいのか。
ひとつの希望を叶える代わりに全てを諦める。
それは分かる、けれど。
本当に私は、このままで、いいのだろうか。
- 115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:17:03.66 ID:q0cPgHx00
- あんこ「上条くんになら何をしても良心が痛まないかなって」
- 116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:21:09.23 ID:P/F0gBk10
- さっさとまどかにNTRれろよ
- 117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:29:23.99 ID:ZIR73MgM0
- マミさん生きてるのかと一瞬思った
残された部屋に来たのね
- 118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:40:49.82 ID:ud2eRgHc0
- 保守
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