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まどか「上条くんになら何をされてもいいかなって」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 10:45:59.22 ID:FvQSopBv0
さやか「えっ?」

まどか「ううん、何でもないよ、さやかちゃん……」

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 15:41:26.51 ID:ZeE1nCIh0
まだか☆マダカ

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 15:46:51.16 ID:7h4//C9M0
―――――
まどか「――だから、きっと、上条くんには、さやかちゃんが必要なんだよ。さやかちゃんが側にいないとだめなんだよ」

あたしはまどかに促されて、再び杏子って奴と話したベンチに戻ってきていた。

何があったかは分かった。少しでもまどかに嫉妬していた自分がイヤになる。
仁美は、相当健気に頑張っているらしい。そんな過熱が、恭介には逆効果であることを、あたしは知っている。

さやか「そう、なのかもしれない。そうなんだと思う。腐れ縁だし、何となく、分かる気がする」

まどか「魔法少女が大変なのは分かる、けど……もし、できるなら、会ったり、とか、学校にも来たり、とか」

さやか「――それでもさ。あたしがゾンビなのは、変わらない」

あいつが言っていたことが図星のようで苛立たしい。それでも、あたしは、いやなんだ。

まどか「だって……っ」

涙をぽろぽろと零しながら、言葉が続かないまどか。

さやか「うん……分かった。会ってはみるよ、そのうち」

まどか「……本当?」

さやか「会うだけ。会って話すだけ。こんな身体で、恋とかそんなことは言わない。ただの、幼なじみとして、会う」

願いが叶って、でも、私はまだ、消えたくなかった。だからといって、自業自得だとか、お釣りを取り戻すだとか、そんな気にもならなかった。

どうすればいいか、分からない。
ただ、まどかのために、この場を乗り切るために、私は、そんな約束をした。

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:06:11.60 ID:FvQSopBv0
支援

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:20:07.16 ID:cXIG6xmX0


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:22:01.10 ID:7h4//C9M0
――――

翌日。さやかちゃんは学校に来なかった。
いきなりは、難しかったのかもしれない。

そうして昼休み。

上条「……隣、いいかな」

独り屋上で過ごしていて、再び上条くんに声を掛けられる。

まどか「……うん。仁美ちゃん……?」

上条「そんなところ」

まどか「……足、まだ悪いのに、大丈夫?」

エレベーターがあるとはいえ、松葉杖をついてわざわざ来るのは大変だと思う。

上条「かえって逃げ場としてはね。見当付けづらいだろうから」

昨日、すぐに仁美ちゃんは駈けつけたというのに、そんなことを言う。

まどか「そう、なんだ」

また、腿が触れ合う距離。昨日と同じ姿勢。

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:34:54.32 ID:mXDCQhm/0
ほす

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:37:54.64 ID:7h4//C9M0
不自然なほどに近い。
何だか怖くて、昨日は離れられなかった。
今日は、少し立ち上がって距離を取る。

反応はなかった。
黙ったまま、虚空を見つめている。

まどか「さやかちゃんとは、どうなの、かな」

気まずい時間が過ぎて、話題に困って。唐突だけど、気になることを聞いてみた。

上条「気になる?」

まどか「わっ。そうじゃなくて」

悪戯げに微笑む上条くん。

上条「そうじゃない?」

まどか「え、えと、そうじゃなくなくて。さやかちゃんの、友達として」

上条「ふふ。幼なじみだよ」

まどか「んー、と……その」

上条「……すごく世話になった。心配も掛けた。だからいつか、恩返しはしたい」

まどか「そっか……」

上条「……今日、一緒に帰ってくれないかな?鹿目さん」

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:47:28.51 ID:juOWg/TJ0
無意識に火種を蒔く男だな

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:49:30.99 ID:ZeE1nCIh0
くそう上条の奴・・・ユ゙ルザン!!!

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:55:49.17 ID:ZIR73MgM0
おいおい上条さん、あんまりまどかに手を出すと時間停止使いが黙ってないぞ

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 16:57:07.78 ID:7h4//C9M0
まどか「え」

上条「鞄を持ちながらの松葉杖は大変で。志筑さんは逆方向だから申し訳ないし」

まどか「わ、わたしも仁美ちゃんと大して変わらないっ」

上条「君だと気兼ねしなくていい気がして、何だか落ち着くんだ。それに、保健委員だし」

まどか「関係、ないっ。それに昨日、今だけって……話がちがう、」

上条「それでも、君はここに独りでいた。隣に座っても拒絶しなかった」

まどか「拒絶、って……」

なんだか、雲行きが怪しい。な、なんで?
確かに、歩くのは大変なのかもしれない、けど。
ここまで、一人で来るほどの元気はあるんだから。

上条「ダメ、かな……?」

まどか「昇降口までは、付き添います、けど。それからは、お、お断りしますっ」

そう言いながら、立ち上がり教室に帰ろうとする。なんか、こわい。
上条くんにもしものことがあったら、さやかちゃんにわるい、けど。でも、これで一緒に帰るのはもっと、悪い。

上条「待って」パシッ

咄嗟に手を掴まれる。

上条「校内限定なら、それでもいいよ。だから、教室まで付き合ってくれないと。保健委員なんだから」

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:00:38.66 ID:UhHxILGQ0
恭介ェ…

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:04:46.89 ID:aNjuHqT60

           円   円
         環        環
       の    , -─-、    の
     お       ,マミ-─-'、     お
    断     ν*(ノノ`ヽ)     断
    り       ξゝ゚ω゚ ノξ     り
             / 巴 \
    円    ((⊂ )  キノ\つ))   円
    環     ∠/r'⌒ヽ      環
     の      ヽ ヘ }     の
       お    ノノ `J    お
         断         断
           り    り


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:08:16.91 ID:kbxbYX0d0
こんなマミさんまでww

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:10:38.28 ID:7h4//C9M0
―――――

まどか「うぅ……」

結局、そのまま引き戻され、昼休みが終わるまで、二人、無言で過ごした。
確かに、保健委員だから、ホントは付き添って、転んだりしないように見てるべきなのかもしれない、けど。
ううん。そんな感じじゃない。いくらニブい私でも、この変な感じぐらい、分かる。

明日からは、教室で食べようと思う。


放課後になって、上条くんを昇降口まで送り届けた。お互い、終止無言。
元気そうに見えたけど、やっぱり歩くのは大変そう。
でも、うん、一緒には帰れない。

帰り道の方向は、校門を出てから一緒。
何だか、上条くんもそれを狙っていたような気がしたので、さっと踵を返し反対方向に歩き出す。
反応は、なかった。


久しぶりに、マミさんの部屋、行ってみよう。
きっと、掃除とか、必要だと、思う。

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:11:29.52 ID:m+tsKuT/0
上条って付くやつには碌なやつがいないな

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:12:36.20 ID:UhHxILGQ0
マミさん、この上条くんに円環の男割りしてあげて

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:31:22.29 ID:7h4//C9M0
―――――

上条恭介の素行がおかしい。

昨日に続いて今日もまどかと共に昼休みを過ごす。
まどかも保健委員として、校内の付き添いを申し出ている。
二人はほとんど話さず、まどかも事務的に対応しているようではあるけれど。

こんな事態は、今までの"ループ"には無かった。
何の介入も無しに志筑仁美が上条恭介に失恋するケース自体初めてであったが。

これは、上条恭介の好意が、まどかに向いているということ、なのか。
どう捉えればいいのだろう。

もし、まどかが恋に目覚めるならば、魔法少女にならなくて済むだろうか。
いや、そうじゃない。美樹さやかなんてその典型。

でも。それを見ているまどかなら。
一度失敗を見ているまどかなら。
決して魔法少女になることなく、人間としての幸せを求められるだろうか。

まるで、略奪愛のような形だけれど。
もう少し、観察を続けてみるべき、だろう。




それにしても。
嫉妬とは、こんなにも胸をくるしくさせるのか。

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:37:15.27 ID:o7R7o8ZV0
子淵

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:40:04.87 ID:cXIG6xmX0
読点多すぎ

67 : 忍法帖【Lv=25,xxxPT】 :2011/05/15(日) 17:42:31.91 ID:pVl/2Eh/0
上条死ね

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:53:08.05 ID:ZIR73MgM0
ほむらはまどかが幸せならそれでいいよ派か
試練の時だな

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:53:11.27 ID:5J47RVNOO
NTR

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:56:42.75 ID:SJfnLQilI
なんだかlife思い出すわ

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 17:58:14.18 ID:7h4//C9M0
―――――

結局、学校には行けなかった。
いまさらただのJCみたいな生活、できるはずない。
少なくとも、今はまだ、気持ちの整理がつかない。

下校時間から更に一時間ほど置いて、あたしは恭介の家に向かった。
さすがに家には着いている頃だろう。

インターフォンの前に立つ。懐かしいヴァイオリンの音色が扉の向こうから聞こえてくる。
つい最近もこんなことがあって、その時は杏子に色々と言われたのだった。

何を話せばいいか分からない。
何も話せないかもしれない。

それでもいい。
もともと深入りしないつもりだった。
あたしが好きだった音を、聞かせてもらって、それで帰ろう。

それでいい。


あたしは少し、深呼吸をして、呼び出しボタンを押し込んだ。

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 18:06:38.72 ID:7h4//C9M0
用事で少し開きます
再開は20〜22時頃
自分のスレではないので他の方もどんどんどうぞ
ノープランですが残ってる限りは最後までやります
遅筆もあり本当に申し訳ない

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 18:12:39.53 ID:ZeE1nCIh0
とりあえず完走さえしてくれれば他のことは許す!

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 18:13:53.83 ID:ZIR73MgM0

出来る限りのハッピーエンドを期待してるぜ

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 18:31:46.35 ID:ud2eRgHc0


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 18:46:42.20 ID:5J47RVNOO
保守

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 18:54:51.83 ID:uvdNrqooO
結局まど条になってしまうのか?

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:06:33.79 ID:CB7YlM2W0
ほっほ

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:11:27.93 ID:QD2rKloS0
ほす

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:23:20.79 ID:o7R7o8ZV0


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:32:30.75 ID:CB7YlM2W0


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:36:15.75 ID:ZeE1nCIh0


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:38:10.90 ID:7YBJy1X80
>>77
上条にまどかは相応しくない

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:52:41.91 ID:CB7YlM2W0


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:53:00.30 ID:FvQSopBv0
いいねぇ。
スレ建てた甲斐があったよ

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:56:27.60 ID:ZIR73MgM0
保守だ

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:10:02.28 ID:7h4//C9M0
保守サンクス
書き溜め無いけど投下再開

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:12:03.42 ID:7h4//C9M0
―――――
上条「いらっしゃい」

さやか「うん。ごめんね、練習中」

上条「構わないよ、ただの指慣らしだし。具合悪いって聞いてたけど、大丈夫なの?」

さやか「ん、ま、まあ、今は大丈夫」

サボっちゃった。その一言を、昔なら気軽に言っていたはずなのに。

さやか「恭介も、ほら、あ、足、大丈夫?」

上条「うん、良くなってきている。もうすぐ、松葉杖は取れそう……だけど、どうかな」

さやか「ん?」

上条「いや、念のためにもう少し持ち歩くことになるかも」

さやか「そっか。うん、それがいいと思う」

上条「うん」

恭介は弓に松脂を塗り付けていて、少し沈黙が続く。やっぱり、何を話せばいいか分からない。

さやか「……あたし、何か聴きたい、かな。今は何、練習してるの?」

上条「今は、エチュードを1からやり直しだよ。塗り終わるまでちょっと待ってね」

さやか「あ、うん。ごめん」

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:14:00.64 ID:FvQSopBv0
かみやんは策士すなぁ

90 : 忍法帖【Lv=24,xxxPT】 :2011/05/15(日) 20:15:35.55 ID:2nvWieZB0
ほしゆ、

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:16:05.93 ID:ZIR73MgM0
こうやって話せてるだけ本編よりマシだよな……

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:30:53.27 ID:ud2eRgHc0
支援

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:31:14.45 ID:7h4//C9M0
上条「……鹿目さんって、どんな子?」

さやか「え……?」

上条「あれ、さやか、仲良かったよね?」

さやか「そう、だけど。どうして……」

上条「彼女、保健委員だから。世話になっててさ」

さやか「あ、ああー。そういうことか。どんな子、って言われてもなあ」

上条「静かだから一緒にいて気楽なんだけど、何か緊張?されてるみたいで」

さやか「あーまどか、男子の免疫、なさそーだからなあ」

上条「そうなんだ?」

さやか「多分ねー。なに、もしかして……惚れた?」

なるべく冗談めかして言ってみる。声が震えたかもしれない。

上条「あはは。そんなんじゃないよ。イイ子だと思うけど」

さやか「そ、そっか。うん、まどかはいい子だよー」

笑いながら、恭介のその一言に深く安堵してる自分がいた。
胸が、苦しい。

やっぱり、私は恭介が好きなんだと思う。

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:37:46.58 ID:UhHxILGQ0
さやかちゃんおとめすなぁ

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:41:28.96 ID:5J47RVNOO
恭介は天然のどSだな

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:42:30.57 ID:fAIWE6/u0
自分が悪だと気づいていない最もドス黒い(以下略

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:48:14.38 ID:VMwjfiCx0
本編でも恋するさやかちゃんに胸を締め付けられたけど
ssでもこんな切ない気持ちにならないといけないなんて…

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:48:48.61 ID:7h4//C9M0

上条「……どうしたの、さやか?」

さやか「ん?」

上条「泣いてる……?」

言われて、頬を伝う雫に気付く。慌てて袖で拭う。不覚だ。

さやか「あはは、寝過ぎたかな」

上条「何か、あった?最近、おかしいよさやか」

さやか「……おかしーってなによー。さやかちゃんは変わっておりませんぞ?」

上条「だって。最近全然会えないし」

さやか「それは風邪でー」

上条「でも、学校に来てる時もそうだった」

さやか「たまたまだよ。たしか、まどかに誘われてさ」

上条「……。僕には話せないこと?」

さやか「話せないも何も、何にもないってば」

上条「……そう。明日は学校来れそう?」

さやか「それは、まだ。分からないかな」

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:01:16.68 ID:FvQSopBv0
しえん

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:11:18.50 ID:ZIR73MgM0
さやか→恭介は好感度MAXなのに
恭介→さやかは好感度平均レベル
しかもさやかはそれがわかってないのがさやかの不幸だ

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:16:51.02 ID:HeDIlN0vO
支援

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:20:31.66 ID:QD2rKloS0
帰ってきてたか
支援

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:25:19.69 ID:7h4//C9M0
上条「じゃあ、放課後。うちに来れる?」

さやか「……どーしたの?恭介こそ。なんか変だよ」

上条「側に、いてよ。前みたいに。入院してたときみたいに」

さやか「なに、それ。……甘えちゃってる?」

上条「真剣だよ。この数日、さやかがいなくて、寂しかった」

さやか「……っ!」

不意打ちだった。また、泣きそうになる。
そんなことを言われたのは、初めてで。さっきまで、あんなに素っ気なかったのに。

さやか「…………あたしより。まどかの方がいい、んじゃない?」

上条「昨日、鹿目さんと昼休みを一緒に過ごしたよ。最初は偶然だった。さやかはいないし、志筑さんにも追い掛けられていて」

その話は知っている。けど。

上条「今日も一緒させてもらった。昨日、居心地が良くて、今日も寂しくて。さやかと雰囲気が似てるのかもしれない」

さやか「だったら……っ!」

上条「――聞いて。違うんだ。違う。鹿目さんを好きなら、こんなことさやかに言わない。

僕は、寂しかった。最低かもしれないけど、誰でもよかった。誰かにさやかを求めていた。でも、やっぱり、僕が求めていたのは、この時間だった。全然、違う。

今、こうして、さやかと二人で、話しているだけで。やっぱり、これがいいんだ、って。そう思う」

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:26:46.68 ID:5J47RVNOO
上条の考えが分からない

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:33:12.05 ID:juOWg/TJ0
この会話だけならハッピーエンドっぽいが…?

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:43:53.61 ID:UhHxILGQ0
上条(あともう一押し…ティヒヒ、ちょろいもんだ)

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:45:07.90 ID:EnRq9ub7O
>>48
さやか「そう、なのかもしれない。そうなんだと思う。腐れ縁だし、何となく、分かる気がする」

くされみどりって読んじまった

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:46:30.52 ID:7h4//C9M0
上条「だから、側にいてよ。学校にも来て、うちにも来て」

さやか「……分かんない、ってば」

上条「どうして、泣くの」

さやか「……泣いてない」

上条「泣いてるよ。それに分からない、って。酷いこと言って、やっぱり僕はさやかに嫌われたかな……」

さやか「そーじゃない……!!いきなり、過ぎて」

上条「そう、かもしれない、けど。不安なんだ。別に、特別なことじゃない。今まで通りでいい。
ただ、僕にはさやかが離れていってるように思えて。それが、怖くて」

ずっと欲しかった言葉を、聞いている気がする。
恭介が私を求めてくれて。
あたしだけが恭介を想っているんじゃないんだって。

さやか「……ありがと」

それなのに、どうしてこんなにつらいのか。

上条「どうして……」

"側にいる"。"離れないよ"。そんな嘘を、今度は吐けない。

さやか「ごめん。……帰る」バッ

上条「さやか……っ!」

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:48:29.19 ID:7YBJy1X80
まるものBGMが妙に合っていて股間から白い涙が流れてくる

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 21:59:41.47 ID:UhHxILGQ0
ハラハラ

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:09:09.35 ID:4hFkFIv00
実際上条はまどかのが相性いい気がする

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:14:48.14 ID:o7R7o8ZV0
>>107
ワロタ

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:16:03.36 ID:FvQSopBv0
まどかはまだか?

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:16:12.83 ID:7h4//C9M0
―――――

マミさんの部屋。

何日振りだろう。

前に一度、ちゃんと掃除してから、結構経った気がするけど。
埃を被っているわけでもなくて。
誰もいないから、当たり前、なのかな。

遠縁の親戚はいるって聞いたから、そう遠くないいずれ、この部屋も誰かのものになるのかもしれない。

ねえ、マミさん。
私、どうすればいいのかな。

ここに来るたびに、自分の無力さが思い出される。
自分が、魔法少女に"なるかもしれない"存在なのだと思い知らされる。

私は何を願えばいいのか。
ひとつの希望を叶える代わりに全てを諦める。

それは分かる、けれど。

本当に私は、このままで、いいのだろうか。

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:17:03.66 ID:q0cPgHx00
あんこ「上条くんになら何をしても良心が痛まないかなって」

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:21:09.23 ID:P/F0gBk10
さっさとまどかにNTRれろよ

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:29:23.99 ID:ZIR73MgM0
マミさん生きてるのかと一瞬思った
残された部屋に来たのね

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:40:49.82 ID:ud2eRgHc0
保守

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:41:55.54 ID:7h4//C9M0
―――――
杏子「よぅ」

恭介の家を出ると、前と同じ場所に杏子がいた。
無視して歩き出す。

杏子「ちょ、おい!無視すんなよ」

こいつと話している気分じゃない。
独りになって、独りで考えたい。

さやか「……魔女退治は最新の注意を払って遂行致しますので」

杏子「そうじゃねえ。話ぐらい聞かせなよ」

さやか「人を尾行るやつに話なんてない」

杏子「ツけてねーよ。通り掛かりに耳を傾けてみたらヴァイオリンの音が"聞こえなかった"からねえ」

さやか「どうでもいい」

あたしは足を速める。

杏子「待てって。うまくいったかどうか。それだけ聞いたら退くさ」

さやか「……うまくいくも何もない。あたしは恭介の側にはいられないんだから」

杏子「なんでだよ」

さやか「……五月蠅い、嘘吐き」

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:46:02.59 ID:o7R7o8ZV0
子淵

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:46:51.50 ID:UhHxILGQ0
SAYAKA…

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 22:49:01.76 ID:ZeE1nCIh0
はよ

123 : 忍法帖【Lv=12,xxxPT】 :2011/05/15(日) 22:55:04.01 ID:vyE+hQsC0
あんこにむかってなんだその態度は!!

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:05:23.19 ID:FvQSopBv0
あんこもかみやんの事が気になるのか?

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:08:48.77 ID:7h4//C9M0
杏子「まだ顛末どころかアウトラインも聞いちゃいないよ」

さやか「少女漫画でも読んでろよ」

こんなときに限って信号待ちにぶつかる。
雨でも降ればいいのに。

杏子「坊やはアンタに惚れてるはずだ」

さやか「……知った口聞かないで」

杏子「アンタは嘘を吐くのが下手だね。それで、何が気に喰わない」

さやか「……っ!こんな身体で……っ!」

杏子「――どんな身体だよ。歳もとれば、成長もする。怪我だってすれば回復もする。ただ、人より丈夫で、"修理"が利くってだけじゃねーか」

さやか「……何が!?何が"ただ"だ!!」

――いい加減にしつこくて、耐えられなかった。

さやか「人外で!いつ消えるかも分からないような!そんな身体でっ役目でっ!
どうして人に好かれていられるって言うわけ!?」

杏子「魔法少女じゃなくたって人間てのはすぐ消えるんだよ。馬鹿みたいな偶然でさ。
人間の癖に人外みたいな畜生も腐るほどいる。魂の在り処?んなもん笑い草だ。
誰にも分かんーよ、魔法少女だの人間だのそんな区別は。どうしてアンタが気にする必要がある」

さやか「違う!そんな話じゃない!!」

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:10:01.62 ID:Z8qkAfZ30
あんこちゃん頑張れ

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:15:08.13 ID:ZeE1nCIh0
支援

128 : 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/05/15(日) 23:15:26.50 ID:NG6BY73T0
a

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:18:52.96 ID:ZeE1nCIh0
スローペースなのは溜まってないから?

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:19:49.73 ID:7h4//C9M0

話にならない。

何を言っても変わらない。

淡々とした口調がなおさら苛立たしい。

信号が青になる。私は杏子をおいて走り出す。

杏子「……くっ!この分からず屋が!!」

どっちが。

アンタとあたしじゃ、違うんだ。

重きの置き場所が。



もう頭の中がごちゃごちゃで、よく分からないけど。


独りにして。

あたしを放っておいて。

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:24:25.71 ID:7h4//C9M0
>>129
全然書き溜まってないです
毎レス毎レス必死でひねり出してます
申し訳ない

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:27:40.00 ID:z4desv430
まさか上条の野郎、全員攻略する気か?

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:28:35.93 ID:ZeE1nCIh0
いや、頑張ってるんだな
頑張ってくれ多少無理やりでも完結させてくれれば

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:28:41.93 ID:UhHxILGQ0
QB「君は神上にでもなる気かい?」

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:30:07.36 ID:7h4//C9M0
―――――

独りになりたくて、独りで考えたくて、向かった先。

さやか「まど、か……?」

マミさんの部屋には、まどかがいた。

まどか「え……さやかちゃん?どうしたの……?」

今、一番会いたくない、私の親友。
よりにもよって。
遅かれ早かれ話さなくてはいけないのだろうけど。

さやか「色々、あって。……恭介と、話してきたよ」

私は考えるなと、そういうことなのか。
今話せと、そういうことなのか。

まどか「……そっか」

さやか「寂しいって。側にいてほしいって、言われた。まどかの言う通りだった」

まどか「うん……」

さやか「……まどかさ。恭介のこと、どう思う?」

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:37:10.39 ID:ZeE1nCIh0
過疎ってるのが悲しいが俺は見てる

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:38:26.27 ID:ZIR73MgM0
しえん

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:40:39.56 ID:aNjuHqT60
君はそげぶにでもなる気かい?

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:41:30.73 ID:P/F0gBk10
しえん

140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:47:42.04 ID:z4desv430
ちくしょう、明日早いからもう寝ないと・・・
せっかく良作っぽいのに。

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:48:17.60 ID:ZeE1nCIh0
どうせテスト勉強で3次くらいまで起きてなきゃいけないし気長に待つかな

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:56:08.90 ID:7h4//C9M0
―――――

さやか「……まどかさ。恭介のこと、どう思う?」

まさか、さやかちゃんが同じ時間に来るとは思わなかった。

寂しいと、側にいてほしいと、上条くんに言われたという。

それなのにさやかちゃんは泣き腫らした顔で、悲痛な面持ちで。

どうして、こんなことを訊くのだろう。

まどか「……え、えと。大変だな、って」

さやか「そうじゃなくて、さ。異性として」

まどか「……分からないよ、まだ、全然知らない、し」

さやか「見た目は?一緒に過ごして、どう思った?」

なんだか責めるような口調で、私を捲し立てる。

まどか「な、何……?どうしたの?なんで、私……?」

何があったのか。見当もつかなくて。
立ち続けで話していたさやかちゃんがマミさんのベッドに腰掛ける。
一呼吸おいて、返事が発せられた。

さやか「恭介の側に、いてあげてくれないかな」

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:57:02.55 ID:rlXaXlam0
せつねぇなぁ……

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 23:59:48.63 ID:ZeE1nCIh0
さやかって御託ならべていろいろ言ってるけどどのルートでも結局こんな感じになりそうだな
ヘタレさやかちゃん嫌いじゃないわ


145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/16(月) 00:00:51.63 ID:Y9Om6W8B0
さやか……

146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/16(月) 00:10:45.78 ID:+h/5qjzd0
寝るときはいえよ


147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/16(月) 00:14:19.11 ID:D6Ii/RdI0
二時か三時ぐらいまで粘ります
がんばりますが終わるかは微妙
明日は休みなので残っていれば明日もがんばります
重ね重ね申し訳ない
保守感謝

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