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梓「実らない花」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:13:11.77 ID:RAz41zwG0
ことんと電車の窓に額をくっつけた。
はあと息を吐くと、息のかかった部分だけ白くなって、もうすぐ冬なのだと
ぼんやり思う。

後ろに過ぎ去っていく夜の街を横目に、私は携帯を開けた。
時刻は午後十一時をまわっている。メールも、着信も、一度も来ていない。
待っているわけじゃないと自分に言い訳するものの、やっぱり私は、
結局来るはずもない連絡を待っているのかもしれない。

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:14:04.33 ID:gDBj7OSE0
電話に誰も出んわwwwwww

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:15:15.02 ID:rVvNAbjvO
タイトルが気持ち悪い……が、けいおんSSってこんなもんか

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:16:00.04 ID:RAz41zwG0
「もう一度バンドを組まないか」と澪先輩に言われたのは夏の終わりくらいだった。
ようやく大学生活も落ち着き始めた頃で、どこかのサークルに入ろうかと考えていた
矢先のことだったから少し驚いた。

どうして突然またバンドを組もうなんて言い出したんですか。
電話越しにそう訊ねると、澪先輩は困ったように黙り込んだ後、「本当は」と呟くように言った。

『本当は梓が大学に入ってからすぐ、誘おうと思ってたんだけど』

5 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/10/05(水) 17:16:06.94 ID:kElOBXCL0
>>2が完璧すぎて今夜はぐっすり眠れます

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:19:50.79 ID:HGd351bG0
>>3
ksは口きくな

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:20:32.79 ID:QB09jkY30
徒花

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:21:04.51 ID:e7xCJ1of0
花って実るもんだったっけ?
日本語的に違和感があるなあ

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:23:01.58 ID:RAz41zwG0
私は何も答えられなかった。
澪先輩をはじめ、他の軽音部の先輩たち四人ともが、私立の女子大に進学した。
だから私も当然その大学に進学するだろうと誰もが思っていたらしい。
(顧問の山中先生も、友達の憂や純も)

けれど私はそうしなかった。
学力が足りないだとか、そういう理由ではなく、私の気持ちが先輩たちと同じ
大学へ向かわなかった。先輩たちの卒業前、一緒の大学に来てねと唯先輩に約束させられた。
私はその約束を守れなかった。
澪先輩も、(聞いた話によるとムギ先輩も)きっと私があとからやってくるだろうと思っていたらしく、
私が先輩たちのいる大学を受けないと知らせるとひどく驚いていた。

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:30:46.60 ID:ay+ROu8LO
支援

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:31:09.99 ID:RAz41zwG0
今日、久し振りに会った澪先輩は相変わらず綺麗だった。
ムギ先輩と唯先輩はそれぞれ用事があるからと来れなくて、そのかわりムギ先輩からは
高そうなティーカップを、唯先輩からは手作りのギターキーホルダーを入学祝として贈ってくれた。

一人暮らしをはじめてもう数ヶ月で、この街に来たのもなんだかすごく久し振りな気がしてつい
はしゃいでしまった私を、澪先輩はやっぱり優しい目で見てくれていた。
澪先輩も、たぶんムギ先輩も唯先輩も、変わっていない。
変わったのは――

「ねえ、梓。律のことなんだけど」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:36:26.19 ID:RAz41zwG0
澪先輩と、昔よく行ったバーガーショップで話していたときだった。
不意に澪先輩は真剣な表情になって、言った。
思わず目を逸らした私に、澪先輩は「大丈夫」と笑ってくれた。

「卒業前に、なにかあったんだよね」
「……」

何も答えずにいると、「無理に答えなくてもいいんだけど」と困ったように
言い、澪先輩は話し続けた。

「律はなんでもないって言うし。けど梓が私たちと同じ大学に来なかったのは、
 律と何かあったからでしょ?その……卒業前は、随分とよく一緒にいたから」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:37:27.09 ID:HyUW3NIg0
|∧∧
|・ω・`) そ〜〜・・・
|oCo
|―u'


| ∧∧
|(´・ω・`)
|o   ヾ
|―u' C <コトッ




| ミ  ピャッ!
|    C


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:39:19.20 ID:4BVJmyQv0
http://blog-imgs-43.fc2.com/y/a/r/yaraon/kamiwaza-5-1124257.jpg

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:43:54.61 ID:RAz41zwG0
私は黙ったまま首を振った。
律先輩とのことについて聞かれることにはもう馴れたけど、思い出すのはまだすこし、辛い。

「そっか……」

これ以上何を聞いても答えないということを悟ったのだろう、澪先輩は諦めたように
冷めたコーヒーを口に運んだ。
そして、最近の先輩たちについて話してくれた。

澪先輩は外国語を専攻して、大学を卒業したら留学しようと思っていること。
唯先輩は遅刻を繰り返してはいるものの、持ち前の集中力で留年は免れていること。
ムギ先輩は卒業してからは花嫁修業か何かをしなきゃいけないので今やれるだけのことを
やっておこうと沢山の科目をとっていること。
(目が回りそうな忙しさなのにもう一回バンドを組もうと言い出したのもムギ先輩らしい)

そして律先輩は。
勉強も態度も何もかも相変わらずで、ただドラムだけは熱心に打ち込んでいて。

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:48:21.63 ID:7mKt9qJc0
>>14
どっかで聞いたことあると思って たがこれのタイトルだったな

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:48:24.01 ID:HyUW3NIg0
ういういういういうい

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:49:29.91 ID:RAz41zwG0
気まずいはずなのだ、律先輩だって。
けれど、律先輩は私をバンドに誘うことを了承した。
それを聞いて、目指すは武道館なんて笑っていた律先輩のことを思い出して少し
胸が熱くなって、苦しくなった。

「もしかしてあいつ、反対するんじゃないかって思ってたんだけどさ」

律も大人になったんだな。
そうだ。律先輩は大人になって、大人になってしまって――
こんな気持ちを引きずっているのは、もしかして私だけなのかも知れない。
いつまでも忘れられず足掻いて足掻いて、大人にもなれなくて。

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:55:18.40 ID:RAz41zwG0
「ま、さすがに今日は来ないって断られちゃったけどな」

澪先輩は明るく言うと、立ち上り。
それじゃ、バンドのこと考えといて。
唯も放課後ティータイムの復活、楽しみにしてるからさ。
そう言って、帰って行った。なんだか久々に見る澪先輩は、輝いて見えた。

突然、電車のスピードが遅くなった。
ふと窓の外を見ると、煌々とした明かりの中に見慣れない駅名。

「あっ……!」

慌てて立ち上がる。
どうやらいつのまにか眠ってしまっていたらしい。

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:56:26.95 ID:dOC8hA+SO


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:57:18.02 ID:HzwRXIyw0


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:57:30.64 ID:HzwRXIyw0


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 17:58:07.32 ID:HyUW3NIg0


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:02:10.52 ID:RAz41zwG0
夢なのか現実なのか区別がつかないままに、私は開いたドアから電車を駆け下りた。
途端、身を切るような寒さが私の身体を襲った。
襟元を引き寄せ、私はしばらく呆然とその場に立ち尽くす。
中々冷めない私の頭が寒さでようやく溶けて来た頃、私はそっと辺りを見回した。
やはり見慣れない駅で、時計を確認するともう零時近い。

とりあえず戻るための次の電車を確認して、私は震えながら椅子に座った。
電車が来るまであと数分。
先輩たちのことを思い出していたせいか、頭の奥がひどくぼんやりしていて、
いつのまにかまたこくりこくりと眠りそうになったときだった。

たたたっと駅の階段を登る足音。

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:03:21.72 ID:HzwRXIyw0


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:04:10.05 ID:HyUW3NIg0
ういうい

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:07:32.18 ID:RAz41zwG0
これはまた夢なのだろうか、と私は思った。
あまりにも、覚えのある音だったから。

目を開けた。
目が合った。

「……あずさ」

今度は、これはまた夢だったらいいのに、と思う。
どうして。
そう言うより先に、「律先輩」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:08:50.95 ID:HzwRXIyw0
国語の教科書見てる方がマシ

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:12:07.23 ID:RAz41zwG0
ぽろり、と名前を呼んだ。
律先輩は一瞬だけひどく辛そうな顔をして、それからすぐに、笑ってくれた。

律先輩が何か言った。
それを駅のアナウンスが邪魔した。
薄暗いホームに電車が滑り込んでくる。律先輩は「乗る?」と目で訊ねてきた。
こくりと頷き立ち上がる。

こうして二人で並び、開いたドアから一緒に乗り込むなんて、高校時代に戻ったようだ。
律先輩もそう感じたのか、電車に乗る前の一瞬だけ私の手に触れかけて、やめた。

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:13:21.49 ID:HyUW3NIg0
                            ぺちーん
               __ ____  __         ぺちーん
           _, . .´ : : : :____: : : ヽ                  ___ 
         /: : : : : : : : /------ヽv、: :ヽ------ ハ      ....´:::::::::::::::::::`::.....、
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       i: : : : : : :|: : : : : :レ -- ./ヽハ--::::::::i  く::::::::::::/:::::i::::::::/ヽ:::::i:::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::i
      .i: : : : : : :.|: : : : : :i      ヽ::::::::::::::::i  i::::::::::i:::::::::::::::/ヽ i::::|::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
      |: : : : : /ニi: : : : : :|  三   .i::::::::::::::::::i  |:::::::::|::i::::::::::/    |::::::i:::::::|:::::::::::::::::::::::i:::::::::i
      |: : : : : {  i: : : : : :i        |::::::::::::::::::| |:::::::::|::ト::::::/  三 i:::::::|:::::::L::::::::::::::::::::::|:::::::::|
      /: : : : : : \i: : : : : :| ⊂⊃    i:::::::::::::::::::| i::::::::ヽiヽ/     |:::::::i:::::iハ}::::::::::::::::::::|:::::::::|
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         レ / ヽ \: :i  `|二´ .ヽ.∧:::::::::::::::::::::::::::i   .|`.--/::::::::::::::ヽ  ̄     .i::::::i
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31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:16:40.49 ID:RAz41zwG0
お互い少し離れた場所に立ち、なんともなしに閉まるドアを見詰める。
しばらく、私たち二人とも何も言わなかった。
ほぼ人のいない車両の中で、誰かの大きな鼾と、電車の走るがたごとという音と、
暖房が車内を温める音だけが聞こえてくる。

最初に口を開いたのは律先輩だった。

「久し振り」
「……はい」
「今日、澪と会う日なんだっけ」

あぁ、自分は行かなくてもちゃんと覚えてたんだ。
そう思うと、尚更律先輩と目を合わせられなくなった。

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:18:17.08 ID:FR0d3w9o0
>>2で満足した

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:20:04.55 ID:RAz41zwG0
「大学に入ってさ、何倍も綺麗になったから幼馴染ながら驚いた」

律先輩だって、
そう言い掛けて止めた。
その代わり、私は「先輩は、今日は何してたんですか」と訊ね返した。

「バイト」
「バイト……ですか」
「そ。こっちのほうでバイトしてて」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:22:48.54 ID:ay+ROu8LO
国語の教科書とか良作揃いだろjk

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:24:28.16 ID:HyUW3NIg0
「説明文」とかの中にはつまんないのも多いよ

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:26:03.93 ID:mtOh0BAg0
>>2
おやすみ

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:26:34.34 ID:ay+ROu8LO
何いきなり話し掛けてきてんの
やめて下さる?

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:27:16.74 ID:RAz41zwG0
なんのとは聞かなかったけど、律先輩の格好を見るからに重労働なのだろうと
予測できた。それにこんな時間までやっているのだ、律先輩はつかれきっているようだった。

「それで梓はさ」

なんですか、そう返しておいて、私は自分の諦めの悪さに泣きそうになった。
律先輩は、まるで昔も今も何もなかったように、平気な顔しているのに。
私はというと、どうしていまだにこんな気持ちになってしまうのだろう。

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:28:01.86 ID:rVvNAbjvO
気持ち悪い>>1だな

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:28:56.28 ID:dbLVJR5k0
秕を思い出す

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:31:07.52 ID:HyUW3NIg0


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:31:43.95 ID:RAz41zwG0
「どうすんの、放課後ティータイム」

澪先輩に考えておいて、と言われてはいたけれど、本当はあまり気乗りしなかった。
音楽はしたい。できれば、あの頃のメンバーで。
けれど、今でさえ、こうなのに。律先輩のいる放課後ティータイムで、以前の様に
笑えるとは思えなかった。

「……わかりません」

ゴーッ
トンネルだ。
律先輩は聞こえていたのか聞こえていなかったのか、トンネルから出ると言った。

「梓、今どこに住んでるんだっけ」

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:39:01.51 ID:LF9dyXs90
しえ

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:41:27.01 ID:RAz41zwG0
私はわけがわからずに住所を告げると、「じゃあ次の駅だな」と窓の外を振り返った。
真っ暗な外は随分と冷え込んでいるように見えた。

随分遠くに来ていたのかと思っていたが、意外と近い場所だったようだ。
電車のスピードが落ちて、私はなんだかほっとするような寂しいような、
微妙な気持ちを抱えたまま律先輩に形だけの礼をした。

ガタンッ
電車が完全に止まり、ドアが開く。

「それじゃあ私」

けれど律先輩は何も言わなかった。
何も言わずに、私の後を追うようにして電車を降りた。

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:43:37.52 ID:HyUW3NIg0
ペース

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:48:25.79 ID:RAz41zwG0
「……」

だから私も何も言わずに先輩から離れるようにして歩いた。
足音がついてくる。
さらに早く。
向こうも同じ速度で。

「……なんですか?」

足を止めて振り返る。
「梓を送ろうかと思ってさ」
こういうところは、まったく変わってない。

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:53:30.98 ID:RAz41zwG0
いいですそんなの。
言おうとして、やっぱり私は言えなかった。

律先輩から逃げ出したいはずなのに、もう少し傍にいたくて。
矛盾した気持ちをもてあましたまま、私は「勝手にしてください」とまた足を動かす。
「ん、勝手にする」と声が聞こえた。

だいたい、律先輩はいつも勝手なんだから。
勝手に軽音部を復活させちゃって、勝手に軽音部を盛り上げて、勝手に私を夢中にさせといて
勝手に別れを切り出して――

律先輩は、もう、なんとも思っていないのだろうか。
ふとそんなことを考えた。

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:54:12.98 ID:HyUW3NIg0


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:54:24.50 ID:z8xejXy10
しえん

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:55:16.85 ID:9Qb00+HV0
こういうのはVIPじゃなく百合板のけいおんスレでやるべきだと思うの

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 18:57:57.18 ID:RAz41zwG0
私のことはもうなんとも思っていなくて、だから私に変わらず話しかけて、
笑ってくれて、平気なんだろうか。

振り返りたくて、何度もそうしかけたけど、結局私は振り返ることはしなかった。
駅を出ても、寝静まった住宅街を歩いていても、私はずっと後ろに律先輩の存在だけを
感じていた。振り返ったら、そのまま律先輩に抱き着いて、すがり付いてしまいそうで。

やがて、私が借りている古いアパートが見えてきた。
突然、律先輩がいるはずの背後からうめき声が聞こえた。

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:02:25.87 ID:RAz41zwG0
つい振り返ると、律先輩が大袈裟に胸をおさえ私に左手を差し伸べてきていた。
慌てて「どうしたんですか!?」と駆け寄って、後悔した。
この感じは、いつか見たことがある。
律先輩が新入生を勧誘するためにやったなんとも嘘っぽい演技だ。

「……いい歳して何やってんですか」
「あぁ、あず、あずさ……私に水を、水をくれないか」

冷たい声にも負けず、律先輩が苦しそうに私の手を掴む。
私の声にも負けずに、律先輩の手は冷たかった。

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:07:55.09 ID:RAz41zwG0
「……家、来ますか」

だから私は、そう言ってしまっていた。
お互い、離れなきゃいけないと決めていたはずなのに、少なくともまだ冷め切らない私は
そうしなきゃいけないのに、触れた冷たい手を握り返して、そう言っていた。

「……行く」

律先輩はきっと、わかっていたのだ、私がこう言うことを。
ひどい。
そうは思っても、面と向かって言えるわけなんてない。

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:11:21.40 ID:RAz41zwG0
「出かける前、バタバタしてたからすごい汚い部屋ですけど」
「気にしない」
「律先輩の部屋よりはマシでしょうし」

たぶん、昔ならここで「なんだと梓ぁ!」という声とともに、律先輩お得意の
ぐりぐり攻撃がかまされていたはずだ。
けれど、「うっさい」と笑っただけの律先輩。

こういうところで、私は時の流れと関係の変化を、感じてしまった。

鉄の階段を登り、二階の廊下を端まで歩いて部屋の前に到着する。
近所に迷惑をかけないように出来るだけ音をたてずにドアを開けると、私はそっと
振り返った。暗闇に慣れた目が、やけに真剣な律先輩の表情を映し出した。

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:13:08.96 ID:z8f3126q0
嫌いな感じの文章だな

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:13:23.76 ID:LF9dyXs90
さるよけ

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:16:29.94 ID:RAz41zwG0
「……コーヒー、淹れますね」
「ん」

気付かないふりをして、律先輩を中にいれる。
先に居間へ行き、羽織っていた上着を椅子にかけて散らかっていたものを簡単に片付ける。
律先輩があとからのっそり入ってきて、「片付いてるじゃん」ときょろきょろ見回した。

「律先輩の部屋、どれだけ散らかってるんですか」

呆れてそう言いながら、私はふと以前遊びに行った事のある律先輩の部屋を
思い出した。

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:20:19.91 ID:RAz41zwG0
何をするわけでもなく、ただ二人で一緒の時間を過ごせるのが楽しくて仕方が無かっただけの頃。
私は頭を振ると、台所にまわってお湯を沸かす。
律先輩は近くにあったクッションの上に腰を下ろすと、「私以外に誰か来たことある?」と
訊ねてきた。
粉末のコーヒーをカップにいれながら、「大学の友達が数人」と答える私。
「そ」と律先輩はそれっきり何も言わなくなった。

お湯が沸き、カップに注いで律先輩に手渡す。
律先輩は「おー、あたたまる」と嬉しそうに受取ってくれた。

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:21:56.49 ID:ay+ROu8LO
あずにゃんていつまで小さいままでいてくれるの?

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:24:21.86 ID:RAz41zwG0
インスタントのあまり美味しくないコーヒーをちょびちょび飲みながら、私たちは
じっと、黙り込んだ。
律先輩の部屋で過ごしていたあの頃は、こんな沈黙なんて苦でもなんでもなく、
むしろ素敵なものだと思えていたのに今はまったく逆だった。

何か言いたいのに、言葉が出てこない。

そのまま時間だけが過ぎていき、コーヒーを飲み終わった頃、ようやく口を開いたのは
やっぱり律先輩。

「このまま終電逃しちゃったらさ、梓は私を泊めてくれる?」

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:25:01.96 ID:UyAZHZhpO
実らない花っつったら秕だよな

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:30:29.02 ID:RAz41zwG0
え、と間抜けな声を出してしまった。
律先輩は私のほうを見ようともせずに、少し猫背気味にカップを持って前を見たまま。

本気なのか、冗談なのか、よくわからない。

「……いやですよ」
だから私は、そう答えた。

「なんで」
「いやなものはいやなんです」

もし、律先輩を泊めたとしたら、今度は私が我慢出来なくなって、律先輩に何かを
してしまうかもしれない。同じ性別で、そんなことをしちゃいけないことはわかっているのに。

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:35:43.09 ID:HyUW3NIg0


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:36:15.54 ID:RAz41zwG0
私の答えを聞くと、律先輩は「わかった」と笑った。
何がわかったのかは、わからないけど。律先輩は「帰るわ」と立ち上がった。

「……久し振りに、話せてよかった」

律先輩には似つかわしくない、小さな声。
私はこくりと頷いただけだった。
玄関まで見送ろうとすると、「いいよ、べつに」と止められた。

「そんじゃ」

律先輩は手を振りかけて、それから突然。
「ごめん」という声と一緒に、律先輩の温もりに包まれた。

「……せんぱっ」
「……一つだけ、約束して欲しい。そしたらもう、こんなことしないから」

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:40:51.40 ID:RAz41zwG0
本当に、律先輩は勝手だ。
ぜんぶぜんぶ、勝手で、ずるい。

「……なんですか」

懐かしい律先輩の身体に触れながら、私は訊ねた。
まわされた腕の力が強くなる。

「もっかい、一緒にバンドやろ」
「……え」
「梓と一緒に、みんなで演奏したいから。もっかい、一緒にやってほしい」

そんなの、約束ごとじゃなくて律先輩の頼みごとじゃないですか。
そう言いたかったけど、声は出ない。

「梓、お願い」

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:43:01.04 ID:z8xejXy10
支援

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:44:25.55 ID:l93mfepXO
なんだろう…

このつまらなさ…



68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:45:45.84 ID:LxbEF6ew0
つまらなくないぞ
がんばれ>>1

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:46:56.89 ID:qJOc7/xCO
VIPはつまらないことを書くとこだろ
何を勘違いしとるのかね

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:47:06.17 ID:RAz41zwG0
私は「はい」と頷く代わりに、律先輩の身体を押し返した。
律先輩は驚いたように私を見た後、

「……ありがと」

笑って、背を向けた。
「そんじゃ」と、今度こそ律先輩が私に手を振った。
ぺたん、とその場に座り込んだ。
小さく音がして、律先輩が部屋を出て行った。

苦しい。
すごく、苦しかった。
ずっと傍にいられるはずなのに、きっともう、離れていたときよりも
律先輩の一番近くにはいられない。

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:48:11.16 ID:HyUW3NIg0
しえ

72 : 忍法帖【Lv=11,xxxPT】 :2011/10/05(水) 19:49:18.04 ID:SJ3/jy620
頑張れ
雰囲気が良い

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:50:17.97 ID:XrlknzQn0
文章が気持ち悪い

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:52:59.60 ID:RAz41zwG0
―――――
 ―――――

澪先輩からの返信は早かった。
バンドをやるとメールを送ったそのすぐあと、『良かった、ありがとう!』と
ハートの絵文字いっぱいのメールが返って来て。

そして今日、久し振りに五人全員が顔を合わせることになった。
私は昨日念入りに整備したギターを肩に担ぎなおすと、
懐かしいくらい変わらない音楽室の前で深呼吸。

どうして高校の音楽室なのかと聞くと、「先生がどうせ今は誰も使ってないからって」
貸してくれることになったそうだ。部員を集めることのできなかった私はなんだかその話を
微妙に申し訳ない気持ちで聞いていたわけだけど。

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:57:02.80 ID:RAz41zwG0
実際に私たちが練習で使用していた準備室は、さすがに卒業生でもいれられないからと
音楽室になったものの、何度も足を踏み入れていた場所なのでなんだか入るのに緊張した。

もう一回深呼吸してから――

「あーずにゃんっ!」
「わあっ!?」

突然、後ろから抱きつかれた。
振り向くと、にこにこ笑った唯先輩が嬉しそうに「久し振りー!」

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 19:58:56.92 ID:HyUW3NIg0
ういうい

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:03:32.08 ID:xOiMlCx00
ゆいゆい

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:03:47.49 ID:rVvNAbjvO
>>1にとったら、VIPは発表の場所じゃね?

百合スレなら歓迎されるが、まとめに載らないから、VIPでやるんだろうね

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:12:39.35 ID:hQ4nDj2f0
文の前にスレタイが気もい
おもわず、うわぁ…と声がでた

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:18:03.45 ID:RAz41zwG0
そしてその後ろに、ムギ先輩の姿も見えた。

「梓ちゃん、少し背伸びた?」
「もう止まっちゃってますよ」

苦笑して唯先輩の腕から離れる。
ムギ先輩が、「りっちゃんと澪ちゃんはもう少しで来るみたい」と音楽室の戸を
すんなり開けてしまった。
なんの感慨もないのかと思いきや、既に音楽室には唯先輩のギターやムギ先輩の
キーボードが置いてあって、私が一番だったわけじゃないらしかった。

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:23:01.92 ID:LF9dyXs90
一年前は腐るほどあったようなスレタイなのにな
これがゆるゆりなら違ったんだろうな

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:23:09.23 ID:RAz41zwG0
唯先輩に背中を押されて、音楽室に足を踏み入れる。
なんとも言いがたい、不思議な匂い。
あぁ、音楽室だ、なんて思った。

「ふふっ、懐かしい」

ムギ先輩が鼻歌を歌いながらキーボードを触り始める。
聞き覚えのある曲だった。
ふわふわ時間。

「私も弾くよ、ムギちゃん!」

唯先輩までも、ギターを引っ張り出してムギ先輩の弾く音に合わせて演奏しはじめた。
「ほら、あずにゃんも」と言われ、私はしぶしぶ――というより、本当はかなりわくわくしながら
ギターを構えた。

あ、久し振りのこの感じ。
大学に入ってからはギターを触ってはいたもののろくに誰かと一緒に合わせたことは
なかったから、すごく気持ちが良かった。

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:23:49.24 ID:HyUW3NIg0
しえ

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:28:54.15 ID:RAz41zwG0
一曲弾き終えると、こんこんとノックの音が聞こえ澪先輩と律先輩が二人並んで
ドアのところに立っていた。

「あ、りっちゃんも澪ちゃんも来ましたなー」
「おー、唯。昨日平沢からまだレポート届いてないって愚痴られたんだけど」
「えっ、どの科目!?」
「嘘だよ、唯……律も唯をからかうな」
「これでやっとみんな揃ったわねー。ね、梓ちゃん」

え、あ、はい。
へんな返事だ。四人の先輩がこうして話している姿がすごく懐かしくて、
おまけに場所が場所なだけあって一瞬今自分がいくつなのかわからなくなった。

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:33:01.33 ID:Xpu1gB4hO
なんか良さそうだけど地の文長くてめんどいからまとめで読もう

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:37:15.38 ID:qaPDtEVN0
唯「beautiful world」の人か?

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:38:25.33 ID:SJ3/jy620
>律も唯をからかうな

確かに澪が言いそうなセリフだな
支援

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:42:27.87 ID:mtOh0BAg0
普通に文体もスレタイもよくある感じだと思うけどなあ
とにかく>>1は応援してるから最後までやりきってほしい

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:47:30.10 ID:SJ3/jy620
>>1
どうした?
最後まで読みたいんだが

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:49:37.72 ID:9gBNHcLBO
保守

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:50:11.96 ID:z8xejXy10
さるかな

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:52:44.10 ID:RAz41zwG0
ふと、律先輩と目が合った。
「練習、してみる?」

律先輩は私から目を離さないまま言った。
私が答えるまでもない、唯先輩が「そうしよそうしよ!」と騒ぎ始める。
澪先輩も「そうだな」と担いでいたベースを下ろした。

「でもその前に、お茶にしない?」

けれど、そんなムギ先輩の一言が。
私たちを一気に高校生に引き戻した。

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:58:01.14 ID:LF9dyXs90
むぎゅ

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 20:58:20.95 ID:RAz41zwG0
―――――
 ―――――

「部室にあったものを持って来ることは出来なかったけど、お菓子やお茶は
 沢山持ってきたから」
「さすがムギちゃんだよー!」

椅子や机は近くの教室から勝手に拝借してきて、私たちは昔のようにムギ先輩の
持ってきたお菓子たちを囲い込んだ。

「練習したかったんだけど……まあこっちのほうが私たちらしいか」

澪先輩も口ではそう言いながら早速ケーキに手を伸ばしている。
「梓ちゃんにははい、バナナケーキ」とムギ先輩が取り分けてくれたお皿を受け取る。

放課後のティータイム。
私たちのバンドそのものの光景。

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 21:05:20.97 ID:ay+ROu8LO


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 21:06:03.76 ID:HyUW3NIg0
しえん

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 21:06:07.78 ID:WotW+jW00
律梓とかないわ・・・梓の相手としては一番ありえないキャラだわ
他のカプなら支援したんだがなあ

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 21:16:12.17 ID:LxbEF6ew0
おもしろけりゃいいじゃん
ちょっと風呂行ってくるから進めといてな>>1

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 21:18:49.43 ID:z8xejXy10


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 21:26:46.96 ID:qJOc7/xCO
>>97 じゃあ支援しなくて良いよ^^;
お前の代わりは幾らでも

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 21:35:06.16 ID:SJ3/jy620
来てたか
しかし間隔が空いてきたな

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 21:38:20.08 ID:mtOh0BAg0
投下が間延びすると荒れる傾向にある

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 21:38:55.06 ID:HyUW3NIg0
がんばれ

104 :なら教科書読んでろよ:2011/10/05(水) 21:42:37.33 ID:wVKgiYjs0
>>28


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 21:48:31.83 ID:KrOs9vpW0
これはきもい……

106 : 忍法帖【Lv=25,xxxPT】 :2011/10/05(水) 21:54:20.19 ID:jdtrLoEyO
普通に読めるけど、何故か脳内再生されねえ…
もうけいおん忘れかけてるからかなあ

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:00:53.12 ID:z8xejXy10


108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:04:42.70 ID:LF9dyXs90
寝るのはさすがにダメだ

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:11:25.34 ID:mtOh0BAg0
投げ出すのは良くない
中断するなら再開時刻を一言言っておくべき

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:16:35.21 ID:SJ3/jy620
もう一時間経つのか…
投げ出すのは良くないぞ。せめて報告をだな

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:16:49.82 ID:D2Bszxz10
冒頭の「ことん」が気になる
なぜ「こつん」じゃいけないんだ
小さいドッスンと何か関係があるのか

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:18:02.45 ID:6FhOwWGk0


113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:21:15.34 ID:txCSjQZ10
唯律以外はやんなつまらん死ねや

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:21:28.99 ID:mtOh0BAg0
もしかしたら>>94で完結してたのかも知れん


115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:25:29.21 ID:iA7puAJN0
>>111
そこに目を付けるとはやはり

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:34:22.88 ID:4D2UiiiT0
いちお保守してみるのず

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:35:12.11 ID:RAz41zwG0
変わってないとは言いがたいけどやっぱり変わっていなくて、
あれほど過ぎて欲しいと思っていた時間なのにその時間に戻ってきたような感覚を覚えた。

「あれ、そういえばりっちゃんは?」

唯先輩がフォークを口にくわえたまま、ふと気が付いたようにまわりを見た。
確かに、いつのまにかいなくなっていた。
澪先輩が「トイレでも行ったんじゃないのか」と特に興味なさげに答えた。
けど、そんな澪先輩の手が少し震えているように見えたのは私の気のせいなのだろうか。

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:36:28.77 ID:rVvNAbjvO
>>1は、保守されて当然とか思ってそう

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:36:55.55 ID:LF9dyXs90
投下中何も言わないのは好感もてるけどこんだけ間空けたらさすがになんか言えよ

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:38:21.19 ID:RAz41zwG0
澪先輩が私の視線に気付いたのか、視線を上げた。
それから、ケーキを食べようとしていた手を下ろして「梓、ちょっといい?」と
私を呼ぶ。

「澪ちゃん、どうしたの?」
「ごめん、ムギ。ちょっと梓と外出てくる」

私は澪先輩に半ば無理矢理引っ張られるように音楽室を連れ出された。
ドアから離れた廊下で、澪先輩はようやく私の手を離してくれた。

「先輩?」
「うん、ごめんね。確かめたいことがあって」

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:40:24.17 ID:txCSjQZ10
つまんね死ね

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:40:24.57 ID:RAz41zwG0
>>119
ごめん、言い訳みたいになっちゃうかと思って何も言えなかった
何も言わずに消えてすいません、これからは気をつける

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:41:58.80 ID:WpklI74n0
もうSS速報でやれよ・・・

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:42:48.03 ID:Q4xnMSW/0
作者も内容も糞だなこれ

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:42:56.69 ID:cMbgxKK30
続けるんだ

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:43:18.33 ID:rVvNAbjvO
どうせ落ちたら、また懲りもせずに立て直しするのが目に見えてる

まっ、今VIPにけいおんSSが一つしかないのが幸いだったけど

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:43:24.27 ID:RAz41zwG0
「律先輩のことですか」

私が訊ねると、澪先輩は困ったように頷いた。

「律から聞いたよ。私と会った日、律にも会ったんだよね」
「はい」
「それで、律が無理矢理梓を放課後ティータイムに引き戻したんだって言ってた」

「それって本当?」というように、
澪先輩がじっと私を覗きこむようにして見詰めた。

「……そんなことないです」

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:45:16.57 ID:SJ3/jy620
よし来た!待ってた

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:45:51.14 ID:z8xejXy10
しえ

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:48:38.49 ID:LxbEF6ew0
>>126
毎回批判しかしないな

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:48:45.56 ID:RAz41zwG0
「そう、なら良かった」

澪先輩はそうは言いつつ、だけどあまりすっきりしたような顔はしていなかった。
まだ何か言い足りないというように。

「あの……」
「……律と同じ場所にいるの、辛くない?私にはどうしても、梓が辛そうに見えるよ。
 律だってそう。もしお互い一緒にいて傷付くだけなら私はそんな二人を見たくないし
 唯もムギも、それに私だって無理には梓を引き止めようとはしないよ」

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:49:31.10 ID:jdtrLoEyO
マジでけいおんSS減ったな…
最近目だってなかったから考えもしてなかったけど
半年くらい前まではウゼえって思えるくらいあったのに

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:54:10.18 ID:rVvNAbjvO
>>130
じゃあ>>1を持ち上げればいいのか?

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:54:42.14 ID:LF9dyXs90
けいおんSSは立つだけですいとんされてたからな

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:55:34.37 ID:RAz41zwG0
私は言葉に詰まった。
放課後ティータイムに戻るのが嫌なわけじゃない。今さっきだって実際に、
すごく懐かしくて先輩たちと演奏するのがすごく楽しかった。
けれど、澪先輩の言う通り、私は律先輩と一緒にいることでうまく笑うことはできないだろうし、
辛いのだと思う。

「あのさ、梓。今度市民会館でアマチュアのバンドの発表会みたいなのがあって。
 ちょうど今日から三ヵ月後くらいかな。そこにね、出ようと思うんだけど」

私が黙っていると、沈黙を埋めるかのように澪先輩が話し始めた。

「これは律抜きの三人で考えたことなんだけど。もし、それに出て
 まだ律と梓の関係がぎくしゃくしてるようだったら」
「辞めろ、ですか?」

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:58:17.66 ID:qOt5boUQ0
この内容はまさに今の俺達そのままだよな
あの時熱中したけいおんSSをもう一度求めてる感じか…
なつかしいなぁ

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 22:59:03.18 ID:RAz41zwG0
そうは言ってないよ、澪先輩が優しい声で否定する。
じゃあ、と言いかけた私を止め、澪先輩は続けた。

「そうは言ってないし、言いたくも無いよ。ただ、梓が本当に辛いならそうすることだって
 構わない。ただ、この三ヶ月の間にきちんと考えて欲しいんだ。本当は梓はどうしたいのかって」

律先輩と一緒にいたいのか、一緒にいたくないのか。
そう、澪先輩は言った。

「はっきりしなきゃ、律も梓も、きっとずっとこのままだから」

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:02:04.60 ID:jdtrLoEyO
>>134
マジかよ
俺の知らん間にそんなことがあったのか
そりゃ書く奴も減るな


139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:05:56.50 ID:s7bAVsOi0
支援

140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:06:06.84 ID:RAz41zwG0
―――――
 ―――――

その日、戻ってきた律先輩とは何も話さずに終わってしまった。
それでも久し振りに合わせた感覚はすごく懐かしくて、ますます私自身が
放課後ティータイムを続けたいのかどうかわからなくなってしまった。

「あずにゃん、じゃあまた次の日曜日にねー」
「いつでもメールしてね、梓ちゃん」

唯先輩とムギ先輩が帰って行き、澪先輩と律先輩はまだいると言って音楽室に
残してきたまま、私はがたごとと電車に揺られていた。

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:10:43.43 ID:RAz41zwG0
また、うとうととし始めたときだった。
携帯が震え、ばっと目を覚ます。澪先輩――ではない。律先輩からだった。

「……もしもし?」
『今日はお疲れ』

私が出てしばらく経った後、律先輩のくぐもった声が聞こえた。
つい最近までもう絶対に来ないと思っていたはずの人の連絡。
さっきまで会ってたのに、そう呟くように言うと、『面と向かっては話しにくいからさ』と
返って来た。

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:11:37.40 ID:LF9dyXs90
しえ

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:16:32.04 ID:RAz41zwG0
「昔、こうやってよく電話しましたよね」

唐突に、私は言った。
眠い頭のせいだ、言ってすぐに後悔して。けど発した言葉は消すことなんてできない。
律先輩は『そうだっけ』ととぼけるように言った。

「私たち、付き合ってたんですよね」

言ってしまえばもう、言葉は止まらなかった。

「私、すごく先輩のこと好きで、先輩もそうだったんですよね」
『梓……』
「けど私たちの関係って、絶対に変だって。おかしいって」
『……』
「ずっと一緒にいられると思ってたから。先輩と、離れたくなかった」

ごめん、と聞こえた気がした。
けどきっと誰が悪いとか悪くないとかじゃなくって、どうにもならないことだから。
だからこそ、私たちは――私は、同じ場所に踏みとどまったまま。

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:20:57.56 ID:RAz41zwG0
「……すいません、変なこと言っちゃって」
『ううん』

静かな律先輩の声。
これじゃあまるで未練たらたらの最低な女だ。

『……今日、澪から何か聞いた?』
「……」
『……私は辛くても苦しくてもさ、ずっと梓の傍にいたいって思ってる。ごめん』

だからどうして、謝るんだろう。
突然、電話が切れた。
トンネルに入り圏外になってしまったのだ。

トンネルを出ても、もう律先輩からはなにもかかってこなかった。

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:23:14.12 ID:cMbgxKK30
ぶひぃ

146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:23:36.15 ID:RAz41zwG0
すまん、少し退席する
いつ戻れるかわからんが、出来るだけ戻ってくるようにします

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:28:02.30 ID:iA7puAJN0


148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:28:48.90 ID:4V+Dai5G0
VIPでやるなよ……

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:29:36.11 ID:ay+ROu8LO
>>133
できるの?可能ならそうしてくれ

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:30:08.43 ID:LF9dyXs90
上げて寝る

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:30:56.58 ID:SalGZ43I0
こんなに離れるならSS速報でやれ

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:35:36.46 ID:Pa+JqLZS0
出来るだけ早く戻ってくるんだ

153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:36:04.22 ID:vNavWILd0
作品が好きだから見にくるのにID:rVvNAbjvOは気持ち悪いなぁと思ったらID:ay+ROu8LOの切り返しに感動した

>>133僕からもお願いしますね^^

154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:36:17.39 ID:ay+ROu8LO
今のVIPのゴールデンタイムに退席とか…

155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:39:22.55 ID:rVvNAbjvO
おらおら、さっさと来いや>>1

保守してくれる奴らがいるからって、調子こいてんじゃねーよ!


あと、保守した皆さんに「ありがとう」くらい言え!

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:42:04.98 ID:WS64toHT0
保守

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:42:53.31 ID:ay+ROu8LO
>>155
軽い感動を覚えた

158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:47:23.83 ID:WS64toHT0


159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:47:28.74 ID:iA7puAJN0
何ショートコントしてんだww

160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:52:05.35 ID:WS64toHT0


161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:53:59.16 ID:Pa+JqLZS0
続きを

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:58:13.86 ID:rVvNAbjvO
途中退席って……

セックスの途中でママから電話かかってくるワケでもないし、
出来るだけ戻るって、戻らないと相手をイカせらんないぜ

163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:59:20.02 ID:z8xejXy10
もうお前うるさいよ

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/05(水) 23:59:50.33 ID:s7bAVsOi0
こういうのすげー好き

165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 00:00:18.45 ID:dIdUWW9c0
今って保守時間どれくらいなの?

166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 00:01:38.37 ID:1KY2Da5J0
8分

167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 00:01:46.25 ID:Ysm+QMil0
保守
完走応援してるぞ

168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 00:04:36.58 ID:dIdUWW9c0


169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 00:08:04.01 ID:S0hPUAev0
つまんねえからもう死ねよ

170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 00:11:37.25 ID:dIdUWW9c0


171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 00:18:57.19 ID:DdyYpap1O


172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 00:25:41.11 ID:HbyUgTjS0
支援するぞ

173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 00:33:51.80 ID:GTxWijCY0
落ちろカトンボ

174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 00:43:19.84 ID:HbyUgTjS0


175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 00:46:22.86 ID:/CJ0WmSt0


176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 00:53:32.20 ID:IRQM+8ygO


177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 00:53:58.19 ID:FLrT/gAH0
俺は応援するぞ

読んでないけど…

178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 00:54:25.90 ID:/CJ0WmSt0


179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:02:29.44 ID:/CJ0WmSt0


180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:07:12.63 ID:DdyYpap1O
支援

181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:10:32.96 ID:/CJ0WmSt0


182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:12:47.34 ID:Ysm+QMil0
保守

183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:16:43.41 ID:RbuDuEtU0
あずにゃんかわいいよあずにゃん

184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:18:36.52 ID:/CJ0WmSt0


185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:26:40.07 ID:/CJ0WmSt0


186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:27:12.46 ID:Ysm+QMil0


187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:31:46.93 ID:xFOJjvtM0
律梓は気持ち悪いSSばっかだな
同じやつがひたすらかいてるだけだからしかたないか

188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:34:23.21 ID:Ysm+QMil0
眠い

189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:34:43.71 ID:/CJ0WmSt0


190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:35:28.39 ID:xFOJjvtM0
律厨の気持ち悪さメンヘラっぷりは異常
PIXIVとかみてたら吐きそうになった
VIPでやるなよ
あとスレタイとんでもなくきめーよ

191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:37:21.64 ID:/CJ0WmSt0


192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:37:25.25 ID:Ysm+QMil0
これは叩きに扮した高度なツンデレ保守

193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:45:33.36 ID:HbyUgTjS0
これは残念だが落ちるんじゃないかな


…と言えば落ちないかな

194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:46:24.61 ID:xFOJjvtM0
なにがツンデレだきもいんだよゲル脳ども
保守するくらいなら速報池


195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:48:31.64 ID:Ysm+QMil0
毎度ご苦労様

196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:49:25.13 ID:/CJ0WmSt0


197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:53:48.55 ID:DdyYpap1O


198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:54:58.00 ID:Ysm+QMil0
もうねるからお前らあとは頼んだ

199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:55:12.19 ID:xFOJjvtM0
これで給料もらってるもんで

200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:56:37.51 ID:GTxWijCY0
律梓は嫌いじゃないが、この>>1の書く様な、
理屈を捏ね繰り回した挙句の果てにすら説得力皆無な話が嫌いだ

201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 01:58:01.53 ID:GTxWijCY0
そんな書き方する位ならばいっその事理屈も説得力も
かなぐり捨ててひたすら何もないヤオイSS読んでた方が
余程良い

202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:01:28.70 ID:/CJ0WmSt0


203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:04:51.92 ID:HbyUgTjS0
最後だけど
頑張れよ

204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:08:14.75 ID:xFOJjvtM0
>>200
律をよいしょしたいだけなんでしょ


205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:09:54.38 ID:jd9H7uj90
別になんだっていいじゃん

206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:13:32.28 ID:/CJ0WmSt0


207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:18:35.17 ID:DdyYpap1O
C

208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:19:25.31 ID:CXgpUWR5O


209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:25:35.82 ID:/CJ0WmSt0


210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:25:37.47 ID:CXgpUWR5O
しゅ

211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:30:32.03 ID:CC0WYwlfO
梓「律先輩、愛してます!」

律 「私も愛してるぞ〜梓!」





212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:37:39.40 ID:/CJ0WmSt0


213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:46:17.79 ID:DdyYpap1O


214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:46:44.20 ID:u5YpmhRB0
律梓は嫌いだがこの雰囲気の中逃げずに投下したら少しだけ見直す

215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:49:42.97 ID:/CJ0WmSt0


216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:52:22.86 ID:ikWqEwc60
けいおんSSは本当に荒れるな支援

217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 02:55:29.10 ID:CXgpUWR5O
嫌いなキャラやカップリングの存在に我慢できないメンヘルが多いだけ

218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 03:01:46.56 ID:/CJ0WmSt0


219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 03:02:40.44 ID:GTxWijCY0
>>217
好きなカプでもこんな描き方されると嫌だと言ってるだろ

220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 03:06:29.66 ID:rQwU30t4O
けいおんSSって、キャラやカプの縛りがきついよね
そりゃ、新規層なんか寄って来ずに敬遠されて、別アニメのSSを書くわ

221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 03:07:45.93 ID:0QirP4+JO
なんか律梓って言ってる奴多いけど

梓律だろこれ



222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 03:13:50.12 ID:/CJ0WmSt0


223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 03:17:00.67 ID:KXfLBcPAO
キモいキモいキモいスレ

224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 03:25:53.69 ID:/CJ0WmSt0


225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 03:26:18.47 ID:CXgpUWR5O
>>219
悪かった いっしょくたにするつもりはなかった

226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 03:26:51.02 ID:s0pGfVK50
>>1悪いけど才能ないよ

227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 03:35:17.64 ID:CXgpUWR5O


228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 03:37:57.25 ID:/CJ0WmSt0


229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 03:45:07.18 ID:LhLJap09P
面白くないSSは保守されない。これ豆な

230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 03:50:00.81 ID:/CJ0WmSt0


231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 04:02:04.36 ID:/CJ0WmSt0


232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 04:07:03.70 ID:0QirP4+JO
このパターン逃げたな

俺もよく使ってたなぁ

233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 04:09:35.04 ID:CXgpUWR5O
期待してるよ

234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 04:14:07.90 ID:/CJ0WmSt0


235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 04:17:41.38 ID:IRQM+8ygO
保守

236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 04:26:11.56 ID:/CJ0WmSt0


237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 04:38:15.12 ID:/CJ0WmSt0


238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 04:50:18.67 ID:/CJ0WmSt0


239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 05:02:22.36 ID:/CJ0WmSt0


240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 05:14:25.98 ID:/CJ0WmSt0


241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 05:26:29.54 ID:/CJ0WmSt0


242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 05:38:33.11 ID:/CJ0WmSt0


243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 05:47:53.25 ID:0bItaewbO
キャラアンチや唯梓厨、梓厨の気持ち悪さ、頭の悪さがよく解るスレですね

244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 05:50:36.66 ID:/CJ0WmSt0


245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 06:02:40.35 ID:/CJ0WmSt0


246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 06:14:44.00 ID:/CJ0WmSt0


247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 06:26:47.56 ID:/CJ0WmSt0


248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 06:38:51.10 ID:/CJ0WmSt0


249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 06:38:55.70 ID:zmlNldmtO
ほす

250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 06:50:54.68 ID:/CJ0WmSt0


251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 07:01:16.58 ID:oZFgUgBP0


252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 07:02:58.23 ID:/CJ0WmSt0


253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 07:15:01.81 ID:/CJ0WmSt0


254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 07:19:40.93 ID:4ikTKbxi0


255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 07:27:05.37 ID:/CJ0WmSt0


256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 07:38:13.67 ID:IRQM+8ygO


257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 07:39:08.90 ID:/CJ0WmSt0


258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 07:39:30.59 ID:Ysm+QMil0
おはよう
保守マジで乙


259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 07:49:49.51 ID:LgZ5YOB+0
ほっほっ

260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 07:51:12.56 ID:/CJ0WmSt0


261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:00:37.23 ID:LgZ5YOB+0
この時間ってどれ位で落ちるんだっけ

262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:03:16.12 ID:/CJ0WmSt0


263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:11:20.75 ID:eeGtxtgiO
もう来ないんじゃねーかと思うなぁ
まぁSS書いてる奴はけいおんもたまには書いてやれよ
こんだけ保守してる奴いるんだからまだ需要あるんだろ多分

264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:15:19.69 ID:/CJ0WmSt0


265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:18:37.13 ID:vfsjbo100
どんなにつまらなかろうと持ち上げちゃう豚が少しでもいれば需要(笑)があることになるんだから楽なもんだなけいおんSSは

266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:19:57.83 ID:IRQM+8ygO
最近はツンデレ保守がはやりなの?

267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:27:23.39 ID:/CJ0WmSt0


268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:27:58.43 ID:HbyUgTjS0
おお!まだ残ってるとは!

保守

269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:30:38.62 ID:q60VzZ8Qi
まだかよおおおおおおお

270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:39:26.96 ID:/CJ0WmSt0


271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:41:54.68 ID:TR4lfz8F0
まだ残ってた
遅くなってすいません、保守ありがとうございました

272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:42:29.27 ID:tTNXWJlA0
>>271
待ってたぞ
よく来てくれたな

273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:42:42.17 ID:VyClrtqxO
まだ残ってんのか
キモいといいつつ保守すんのなお前ら

274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:43:07.14 ID:tTNXWJlA0

何故かID変わってた

275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:48:10.53 ID:TR4lfz8F0
―――――
 ―――――

翌週から、忙しいムギ先輩でも日曜日なら来ることができると、
毎週日曜日に集まることになった。

最初の日電話があって以来、律先輩とは極力話さないようにしていた。
律先輩は何度も私の傍に寄ってこようとしたけど、その度に私は知らない振り。
今はまだ、律先輩と話したら一緒にいたくないという選択をしてしまいそうだったから。

それから本格的な冬が始まって、年も明けた。

276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:50:01.13 ID:HbyUgTjS0
よしいいぞ

277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:51:30.52 ID:/CJ0WmSt0


278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:52:34.95 ID:tTNXWJlA0
せっかく戻って来たのに出掛けにゃならん

279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 08:56:28.80 ID:TR4lfz8F0
澪先輩がタイムリミットに決めた三ヵ月後の――私たち放課後ティータイムの、
再結成後初めてのライブの日が近付いていた。

音楽室のカレンダーに大きく丸のしてある日にちが、音楽室に来るたびに近く大きく
見えるようになった。

「じゃあ今日の練習はこれで終わりな」

澪先輩が言って、私たちはほっと肩から力を抜いた。
皆久し振りのライブのせいか、あと数週間はあるというのに
初めてステージに立ったときのように緊張してしまっていた。


280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:00:11.54 ID:HbyUgTjS0


281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:02:02.08 ID:IRQM+8ygO


282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:03:34.06 ID:/CJ0WmSt0


283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:06:03.96 ID:TR4lfz8F0
唯先輩が、「はあ、最近ギー太が重くなってきた気がする……」と溜息。
そういえば、高校生のときと違い身体がだいぶ鈍っているせいかどれだけ練習しても
きつくなかったのに今は少し、ギターというよりも身体が重い。

「……私たち、歳とっちゃったみたいだな」
「澪ちゃん、それ言っちゃだめ!」
「ご、ごめん!」

楽器を片付けながら、私たちはそれぞれ途切れ途切れに話した。
律先輩はこういうとき、会話に混ざらなくなっていた。
そのことが気になりつつも、私は結局何も声をかけられないし自分から無視しているような
ものなのだから、できるはずもない。

284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:10:15.25 ID:IRQM+8ygO
戻ってきてくれて本当にありがとう!待ってたぜ!!

285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:11:56.51 ID:TR4lfz8F0
「それじゃあお疲れ様ー」

音楽室の整理が終わると、私たちは校門の前で別れる。
ギターを背負いなおし、私も駅のほうへ歩きかけたとき誰かが声をかけてきた。

「……先輩」

律先輩がいて、「奢るから」と一言だけ言うと、私の手を引いて駅とは反対方向に
引っ張っていく。
疲れていた私は、律先輩の手も振り払えずに後ろを着いて行くしか出来なくて、
連れてこられた先を見て少しだけぎょっとした。

286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:15:37.61 ID:/CJ0WmSt0


287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:17:08.62 ID:TR4lfz8F0
「梓、前にここ来たいって言ってたことあったよな」
「ありましたけど……」

学生には痛いほど高い喫茶店。
こんなとこに連れてきてしかも奢りなんて。
確か高校生のとき律先輩とこの前を通って入りたいですねなんて話したことを
思い出す。けれど、先輩がそんなことを覚えていたなんて思わなかった。

「って、先輩」
「なに?梓は入らないの?」
「でも、こんな高いお店……」
「心配しないの」

律先輩はドアの前で固まっている私を見ておかしそうに笑うと、
先に入ってしまった。仕方なく後に続く。

288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:22:29.81 ID:TR4lfz8F0
「ケーキセット二つ」

中に入ると、律先輩はいとも簡単にカウンターの席につくと、慣れたように頼んでしまった。
私がぎこちなく律先輩の隣に座ると、「金ならある」とすまし顔でふざけたように言った。
それから胡散臭そうに見る私に気付いたのかちょっと苦笑して。

「バイト、結構もらえるからさ」
「……そうなんですか」
「あ、けど無駄遣いしてるわけとかじゃなくって」

ケーキが、運ばれてくる。
今日はムギ先輩の持って来るお菓子はなかったから、少し小腹の空いていた私には
かなり嬉しかった。

「なあ、梓」

前に置かれたケーキをフォークでつつきながら、律先輩は言った。

289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:27:41.30 ID:/CJ0WmSt0


290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:39:13.21 ID:TR4lfz8F0
「武道館、連れてってほしいって言ったこと、覚えてる?」

私はケーキを口に運ぶ手を止めて、律先輩を見た。
律先輩の表情は硬かった。

「……そうでしたっけ」
「うん」
「……」

どうしてそんなことまで覚えているんだろう。
ただ冗談交じりで言ったことなのに。確かに約束した。けれど、そんなの
叶うはずもないことはわかっていた、あの頃だって。

「連れてくから、武道館。だからさ、一緒にバンド続けよう」

291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:39:44.87 ID:/CJ0WmSt0


292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:45:33.93 ID:TR4lfz8F0
またそんなこと、言って。
「私たち、もう付き合えない。別れよう」
そう言い出したのも律先輩なのに。

腹が立つくらい、自分勝手だ。
そして、腹が立つくらい、やっぱり私はこの人のことを忘れられないのだと思い知らされた。

「バイトしてさ、お金貯めて、自主制作のCDとか作って」
「……バカじゃないですか」

律先輩が、黙り込んだ。
きっと先輩だってわかっているのだ。もう私たちが戻れないことなんて。
けど、今更律先輩の気持ちが変わっていないことを知らされたってどうにもできないし、
それを知っていて一緒にいるのは、酷だ。

「バカですよ。律先輩はもう、私に何もしてくれないし好きって言ってくれないじゃないですか」
「……ごめん」


293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:49:34.85 ID:TR4lfz8F0
すぐ謝るところが嫌い。
だけど律先輩のことは嫌いにはなれない。

これからも、ずっと律先輩のことが好きなままなのだろう。
律先輩も、大人になったようでなりきれていなくて、私も子供のままで。
それならばいっそ、完全に繋がりを断ち切っちゃえばいい。

私はケーキを全て口に放り込み、熱いコーヒーを流し込むと立ち上がった。
決めたことはもう、絶対に変えられない。
今律先輩の傍を離れなければ、またその決心が揺らいでしまいそうだったから。

「ライブ、頑張りましょう」

294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:51:48.43 ID:/CJ0WmSt0


295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:53:30.42 ID:TR4lfz8F0
私は脱いでいたコートを手に取ると、律先輩に背を向け店を出た。
一度だけ振り向いて見た律先輩はぐったりしたようにカウンターに突っ伏していた。

―――――
 ―――――

それからの数週間は驚くくらいに早く進んで、
律先輩との関係も相変わらずのままいつのまにかライブの日になっていた。

澪先輩に伝えなきゃいけないことも伝えられる時間なんてなく、
ライブは先輩たちの高校時代の友達や大学の友達なんかも来ていてかなり盛況のうちに終わった。
演奏し終え、次の組の人たちの演奏をなんともなしに聞きながら水を一気に飲み干していると、
唯先輩が「お疲れ、あずにゃん」と近付いてきた。

296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 09:57:48.30 ID:TR4lfz8F0
「あ、唯先輩」
「大丈夫?」

そう言いながら、唯先輩は私の隣に腰を下ろした。
何がです、とは聞けなかった。
ライブでの律先輩は、すごく、かっこよくなんてなかった。
リズムは乱れるし走るし。
けれど、そんな律先輩が高校のときの先輩と重なって見えて、鎮火しはじめた気持ちが
また少し、熱くなってきたようだった。
手が、震えている。

「……あずにゃん、もう決めちゃったみたいだね」

297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:03:52.00 ID:/CJ0WmSt0


298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:08:50.77 ID:TR4lfz8F0
こくん、と頷く。
声を出してしまえば、やっぱりよくわからなくなって、泣いてしまいそうだった。

律先輩と一緒にいたいのか一緒にいたくないのか。
私はもちろん、こんなに苦しい思いをするなら一緒にいたくないし、離れなきゃいけない。
けれど、唯先輩の頭を撫でてくれる温かい手を、ムギ先輩の優しい笑顔を、澪先輩の安心出来る
声を、私はどれも手離したくは無い。
律先輩に貰った沢山のものを、壊したくは無い。

「りっちゃんとあずにゃんの間で何があったかはわからないけど」
「……はい」
「私たちみんな、ちゃんと受け入れるよ。あずにゃんがどんな選択をしたって、大丈夫だから」

299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:13:09.19 ID:zmlNldmtO
支援

300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:15:55.56 ID:/CJ0WmSt0


301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:16:42.86 ID:TR4lfz8F0
唯先輩の声に、私はまた、一つ頷いた。
「放課後ティータイムを、抜けます」
一つ深呼吸して、そう言った。

唯先輩は「うん、そっか」と言って寂しそうに微笑んだ後、「今までありがとね」と
私をぎゅっと抱き締めてくれた。
何も変わって無いと思っていたのに、唯先輩はきっと私よりも大人だ。

それから唯先輩は、何も言えなくなってしまった私を連れて、代わりに私の言葉を
三人の先輩たちの前で繰り返した。
澪先輩もムギ先輩も、唯先輩と同じように受け入れてくれた。
律先輩は。

302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:21:05.47 ID:IRQM+8ygO
みてるよー

303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:27:59.10 ID:/CJ0WmSt0


304 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:34:45.80 ID:TR4lfz8F0
律先輩も、「わかった」と笑ってくれた。
けれどその笑顔があまりにも痛々しくて、私は目を逸らした。

唯先輩に、最後にしておきたいことはないかと訊ねられ何もないと答え、
その場でお開きということになった。
唯先輩や澪先輩や、ムギ先輩にはまた会えるかもしれない。
けれどきっと律先輩にはもう。そう思うと、少しだけ泣けてきた。
今更続けると、そう言いたくなってしまった。

私はだから、最後まで着いてきた律先輩を振り向いた。

305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:37:31.68 ID:TR4lfz8F0
「今まで、ありがとうございました」
「……私こそ、ありがとな」
「楽しかった、先輩と一緒にいて」
「うん」

律先輩がぽんぽんと私の頭を叩く。
よく、先輩がしてくれたこと。

途端、私の涙腺は決壊して、信じられないくらい涙が溢れてとまらなくなった。
ずっと我慢していたものがぽろぽろ落ちていく。
律先輩も、私と同じだった。
駅前で二人向かい合ったまま、周囲に目も暮れず、私たちは泣いた。

306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:40:02.76 ID:/CJ0WmSt0


307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:40:26.95 ID:TR4lfz8F0
泣きながら、心の中で叫び続けた。
律先輩のことが好きだと、言い続けた。
伝わって欲しいのに伝わって欲しくない気持ちは、涙となって消えていく。

やがて落ち着くと、私たちは今度こそちゃんと向き合って。
律先輩が照れたように笑い、「じゃあな、梓」と。
私の背中をそっと押した。

「さよなら」

私は一言、そう言うと後ろを振り向くことなく駆け出した。
最後にぽつりと、ずっと聞きたくて仕方が無かった言葉が聞こえた気がした。

308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:45:49.79 ID:WcbVQwB20
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2106949.jpg

これちんこに見えるよな

309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:47:09.31 ID:TR4lfz8F0
―――――
 ―――――

冬も終わり、春が来た。
温かい日差しに誘われ、私は久し振りに外でお昼を食べてみることにする。
大学で出来た新しい友達を誘い、食堂のテラスに出た。

桜がきれいに咲き誇っている。
そのすぐ傍に、何も実っていない木がぽつりと立っていた。
私はその木に吸い寄せられるようにして近寄った。

「ちょっと梓、そんなとこで食べないでもっと桜の見える席座ろうよー」
「あ、うん……けど」

この木、私みたいだなって。
いつまでも実らない気持ちを抱えたままの。

「なに?」
「……ううん、なんでもない。やっぱそっちで食べよっか」

私は笑うと、友達の下に駆け戻っていった。
さわさわと風が吹く。何も実っていない木が、手を振るようにさわさわ揺れた。

終わり

310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:48:34.23 ID:TR4lfz8F0
久し振りのけいおんSSでぐだぐだのまま終わってしまいすいません
最後まで見てくださった方、また保守してくださった方ありがとうございました

311 : 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 :2011/10/06(木) 10:48:54.29 ID:ZhO/dQI60


312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:49:52.74 ID:HbyUgTjS0

良くやった。これからも頑張るんだぞ
表現が興味深かった

313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:52:06.34 ID:/CJ0WmSt0


314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:54:22.46 ID:zmlNldmtO
よかったよ


315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 10:56:41.65 ID:IRQM+8ygO
乙!

読んでて胸が熱くなった
荒らしによく耐えて続けてくれた
いいもの読ませてくれて本当にありがとう


316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 11:04:09.89 ID:/CJ0WmSt0


317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 11:16:13.56 ID:/CJ0WmSt0


318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 11:28:17.10 ID:/CJ0WmSt0


319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 11:38:28.37 ID:JPxI1aOY0
律は梓をどうしたかったのか

320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 11:40:20.70 ID:/CJ0WmSt0


321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 11:43:39.15 ID:S3PHV7d90

最後まで見れて良かった

322 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/06(木) 11:55:37.22 ID:qsfvNiBz0
よかったから是非また書いてくれ

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